井上尚弥「ここから新たなスタート」32歳迎えさらなる成長を約束 大橋会長は「ここ2、3年が全盛期」

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プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が32歳の誕生日を迎えた10日、所属ジムを通じてコメントを発表。「本日、32歳になりましたが、まず肉体の変化は全くないです。それに気持ちもどんどん上がってきています。というのも試合のスケジュールがハードになっていて、それが自分の中で凄く刺激的な年だなと思えるからです。なのでモチベーションも高く維持できています」とコメントした。
井上は次戦、5月4日(日本時間5日)に米ネバダ州ラスベガスのT―モバイル・アリーナでWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国、26勝14KO1敗)との防衛戦を行う。さらにクリアすれば9月には国内の新設アリーナでWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との団体内王座統一戦が予定されており、12月には1試合限定でフェザー級に転級し、WBA世界フェザー級王者ニック・ボール(28=英国)と対戦するプランが進められている。「自分としては、ここから新たなスタート地点として設定し、3年が本当にピークまで持っていける時期だと思っています。32歳になって、ここから3年という逆算で、また1年間をしっかりと頑張っていきたいと思います」と強敵との連戦に向け、さらなる成長を誓った。
この日、井上に高級スーツケースをプレゼントした所属ジムの大橋秀行会長は「32歳になったとはいえ、ダメージが全くないので、また期待できる1年になる。ここ2、3年が勝負だと思っているし、井上尚弥の全盛期になるだろう。次のカルデナス選手は非常に強敵になる。今後は一戦一戦が勝負になる試合ばかりになるが、1個1個クリアしてほしい。今年はあと3試合。ホップ、ステップ、ジャンプで26年に予定される来たるべき対決に向けて勢い付いてほしい」と期待。来春にも浮上するWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)とのビッグマッチを見据え、さらなる成長を期待した。