大橋ジムからプロ転向のアマ8冠・荒竹一真がB級プロテスト合格 5・28デビュー戦相手は…

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ボクシングの大橋ジムからプロ転向したアマチュア8冠で駒大出身の荒竹一真(22)が10日、東京・後楽園ホールで6回戦出場が可能なB級のプロテストを受験し、合格した。「ジムの先輩の井上尚弥選手や大橋(秀行)会長の現役時代もそうだったように、倒す選手は華があって見ている方も面白い。自分も倒せる選手を目指したい」と新たな一歩を踏み出し、決意を新たにした。
3分3ラウンドのスパーリングでは同門の佐伯侑馬(22)相手に高い技術を披露。「どれくらい(の力量)でやればいいか分からなかった」と佐伯が5月13日に日本ユース同級王座決定戦が控えていることもあり、軽めのパンチに終始したが、鋭い左のカウンターや右ボディーを繰り出し「お客さんの前で試合をするイメージでリングに立った」と充実の表情。見守った大橋会長は「テクニックはピカイチ。後はパワー。力強いパンチを打ち込む練習を積んでいけるか」と将来に期待を寄せる。
5月28日に横浜BUNTAIで行われるWBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)らのダブル世界戦の前座でB級(6回戦)デビュー戦を行い、対戦相手は近日中に決定。荒竹は「アマチュアの時のように自信を持って臨むよりかは、パンチ一つ一つに気をつけながら慎重に戦いたい。不安もあるが本当に楽しみ」とデビューを心待ちにした。
◇荒竹 一真(あらたけ・かずま)2002年(平14)11月22日生まれ、鹿児島県鹿屋市出身の22歳。元プロボクサーでトレーナーを務める父・俊也氏のジムで小5から競技を始め、鹿屋工高では5冠を達成。駒大では22年のアジア選手権48キロ級で銀メダルに輝き、23年にはミニマム級で全日本選手権優勝を果たすなど戦績は65戦58勝11RSC7敗。1メートル60の左ボクサーファイター。