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12回TKO負けで陥落のアヤラ「最初のダウンで計画が狂った」最終回ストップは「早かった。もう少し…」

[ 2025年3月29日 21:30 ]

プロボクシング IBF世界フライ級タイトルマッチ   ○IBF世界ライトフライ級王者 矢吹正道(LUSH緑)<TKO12回1分54秒>IBF世界フライ級王者 アンヘル・アヤラ(メキシコ)● ( 2025年3月29日    愛知県国際展示場 )

<IBF世界フライ級タイトルマッチ 矢吹正道×アンヘル・アヤラ>ベルトを肩にかけ、アヤラ(左)と一緒にポーズする矢吹正道(撮影・椎名 航)
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 ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU vol.4」が29日、愛知県国際展示場で開催され、IBF世界フライ級タイトルマッチは挑戦者の矢吹正道(32=LUSH緑)が王者アンヘル・アヤラ(24=メキシコ)を12回1分54秒TKOで破り、保持するIBF世界ライトフライ級王座との2階級同時制覇を日本人で初めて達成した。なお、今後はフライ級で活動するため、ライトフライ級王座を返上する方針だ。戦績は矢吹が22戦18勝(17KO)4敗、プロ初黒星のアヤラが19戦18勝(8KO)1敗。

 矢吹は初回、相打ちの左フックを当ててダウンを奪取。2回にもカウンターの右ストレートでダウンを奪った。3回、偶然のバッティングで矢吹は右目下を大きくカットして流血し、アヤラも右まゆ付近から出血。4回未満で続行不可能となれば負傷引き分けとなるところ試合は続けられ、矢吹が12回にも右でダウンを奪ってレフェリーストップを呼び込んだ。

 敗因を問われたアヤラは「最初にダウンを奪われて、全ての計画が狂った。取り返そうと頑張ったが、矢吹選手は(距離が)遠くて捕まえきれず、あと一歩でパンチをまとめられなかった」と答えた。また、矢吹について「経験豊富だった。打ち合いに誘ってもうまくさばかれて、自分のボクシングができなかった。そこが予想外だった」と振り返った。

 流血で顔面を染めながらも7、8回には矢吹に右をヒットさせるなど試合を諦めなかった。「厳しいのは分かっていたが、負けることは考えず、前に出ることだけをずっと考えていた」と語り、「もう一度チャンスがあればリベンジしたい。最後のラウンドは止められたのが早かった。もう少しできたと思っていた」と悔しそうな表情。プロ初黒星での王座陥落に「ここでキャリアに土がついたことは仕方のないこと。次頑張るしかない」と話した。

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