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海外ではカネロ、デービスらスターが3階級同時制覇 矢吹は井上尚弥よりも先に2階級同時を達成

[ 2025年3月29日 21:10 ]

プロボクシングIBF世界フライ級タイトルマッチ   ○IBF世界ライトフライ級王者 矢吹正道(LUSH緑)<TKO 12回1分54秒>IBF世界フライ級王者 アンヘル・アヤラ(メキシコ) ( 2025年3月29日    愛知県国際展示場 )

<IBF世界フライ級タイトルマッチ 矢吹正道×アンヘル・アヤラ>新チャンピオンとなり、記念撮影する矢吹正道(撮影・椎名 航)
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 ボクシングイベント「3150×LUSHBOMU vol.4」が29日、愛知県国際展示場で開催され、IBF世界フライ級タイトルマッチは挑戦者の矢吹正道(32=LUSH緑)が王者アンヘル・アヤラ(24=メキシコ)を12回1分54秒TKOで破り、保持するIBF世界ライトフライ級王座との2階級同時制覇を日本人で初めて達成した。なお、今後はフライ級で活動するため、ライトフライ級王座を返上する方針だ。戦績は矢吹が22戦18勝(17KO)4敗、プロ初黒星のアヤラが19戦18勝(8KO)1敗。

 複数階級制覇を目指す場合、通常なら王座を返上して新階級に挑むため、複数階級の世界ベルトを同時に保持するのは異例。海外ではスター選手にビッグマッチを実現させるため、タイトル認定団体が複数階級にわたる王座保持を認めるケースが多い。

 4階級制覇のスーパースター、サウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)はミドル級、スーパーミドル級の王座を保持したまま19年11月にWBO世界ライトヘビー級王座を獲得し、3階級同時制覇を達成した。また、米国内で人気を誇るジャーボンテイ・“タンク”・デービスは20年10月、WBA世界ライト級王座を保持したままWBAスーパーフェザー級スーパー王座を獲得。21年6月にはWBAスーパーライト級王座も獲得し、3階級で世界王座を同時保持した。

 スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は年内にも、現在のベルト4本を保持したままWBA世界フェザー級王者ニック・ボール(英国)に挑戦する計画があるが、矢吹がひと足先に日本初の快挙を達成した形となった。

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