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日本バンタム級王者・増田陸 松本海聖との打ち合い制しV2成功 “ヒマラヤトレ”奏功!?

[ 2025年3月1日 23:26 ]

プロボクシング日本バンタム級タイトルマッチ10回戦   増田陸(帝拳)<TKO6回2分18秒>松本海聖(VADY) ( 2025年3月1日    東京・後楽園ホール )

6回TKO勝ちし2度目の防衛に成功した増田
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 日本バンタム級王者・増田陸(27=帝拳)が同級1位・松本海聖(23=VADY)を6回TKOで下し2度目の防衛に成功。8戦7勝7K1敗Oとした。

 “美しいボクシング”で日本王者としての威厳を保った。開始と同時にいきなりの左の強打を見せた増田は上下の攻撃で終始ペースを握った。中間距離となった3回以降は左が徐々に顔面を捉え始め、6回には打ち合いを展開。何度も強烈な連打を浴びせ、両目上をカットした松本のダメージの深さを考慮しレフェリーが試合を止めた。「やっぱり理想は一発で仕留めて相手がキャンバスに倒れること。自分としては満足いかない」と不満顔だったが「ボディーバランスをずっと練習してきた。それは少しは出せたかな」とテーマに掲げた“美しいボクシング”を体現して見せた。

 初防衛戦直後の昨年11月にはネパールのヒマラヤ山脈にあるアンナプルナに登頂。標高4130メートルのベースキャンプ地まで3日間かけて到達した。「結構きつかった」と振り返りながら「(試合でも)どっし構えられるようになったし、緊張しなくなった」と大自然からパワーを得て、心身共に成長を実感する。

 日本勢が占めるバンタム級の世界主要4団体への挑戦も見据える。WBA8位に位置する増田も年内の世界挑戦が有力視されるが試合後は「50点」と自己評価。「それも踏まえて50点。自分でもまだ世界に通用しないと思っている。世界は思っていたより遠い」と危機感を募らせながら「ただそこに向けて努力する自身はある。少し休んだら練習したい」と力強く言い切った。

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