李健太 ダウン応酬の末に負傷判定勝ち「こんなにうれしいのは初めて」 渡来美響との無敗対決制しV2
プロボクシング日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦 李健太(帝拳)<○負傷判定9回1分3秒>渡来美響(三迫) ( 2025年3月1日 東京・後楽園ホール )

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日本スーパーライト級王者・李健太(28=帝拳)がダウンの応酬の末、挑戦者で同級1位の渡来美響(26=三迫)に9回1分3秒、3―0で負傷判定勝ちし2度目の防衛に成功。10戦9勝2KO1分けとした。
左手を胸に当て、目を閉じて判定結果を待った。勝ち名乗りを聞いた李は驚きの表情を浮かべながらガッツポーズ。担当の大和心トレーナーらと何度も抱き合った。「苦しかった。こんなにうれしいのは生まれて初めて。最高!」と絶叫すると「厳しい戦いを乗り越えたことで成長できたことがうれしい」と端正なマスクを緩ませた。
日本王者と最強挑戦者が激突する「チャンピオンカーニバル」で実現した屈指の好カード。右ジャブから冷静に試合を組み立てた李に対し、挑戦者・渡来は大振りの右を見せながら強引に攻めてきた。その右を何度も被弾し、5回には左フックでダウンを奪われた。
6回に作戦を変えたことが功を奏した。「(距離を)つぶした方がいける」と大和トレーナーの指示で前に出ると、左のストレートでダウンを奪い返すことに成功。7回にも左フックで2度目のダウンを奪い、5回終了後の途中採点ではジャッジ2者が渡来を支持していた中での逆転勝ち。2年連続でチャンピオンカーニバルMVP獲得に一歩前進した。時折、笑みも浮かべながら戦った李は「楽しんでやろうと思った。笑っている方が不気味でしょ?」とおどけながら「次戦は何とも言えないが、もっと上のステージに行く。一息ついたらもっともっと練習したい」とさらなる飛躍を誓った。
2度のダウンを奪われ悔しい逆転負けとなった渡来は「最初から最後まで練習でやったことが出せなかった」と肩を落とした。強引な右で何度も相手の顔面を捉えたが「そこまでの過程が横着になってしまった」と反省の弁が口をついた。
それでも所属ジムの三迫貴志会長は「ポテンシャルを感じた」と合格点を与えると「必ずチャンピオンになる選手。悔しい結果だが、のちにいい経験だったと思えるようにしてほしい」と再出発を期待した。
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