日本Sウエルター級王者の40歳・出田裕一　加藤寿との“79歳対決”制して日本王座最年長防衛目指す

プロボクシング日本スーパーウエルター級タイトルマッチ   王者・出田裕一《10回戦》同級3位・加藤寿（熊谷コサカ） （ 2024年10月8日    東京・後楽園ホール ）

計量をパスした出田（左）と加藤
Photo By スポニチ

　日本スーパーウエルター級タイトルマッチの前日計量が7日、都内で行われ、同級王者の出田裕一（39＝三迫）がリミット（69・8キロ）を500グラム下回る69・3キロ、同級3位の加藤寿（39＝熊谷コサカ）は69・6キロでともに一発クリアした。3度目の防衛戦に臨む出田は「とてもいい状態。立場は気にせず勝つためにやることをやるだけ」と静かに闘志を燃やした。

　この日、40歳の誕生日を迎え「特に思うことはない。ただ、よくここまで頑張ってできているな、と自分を少し褒めたい」と表情を緩めた。39歳の加藤とは両者合計“79歳対決”。王者になる前に一度スパーリングを行った過去もあり「足を使う典型的なサウスポーの戦い方をされてやりづらかった」と振り返りながら「早い回でいかに距離を詰めて手数で圧倒できるか」と話した。

　勝てば自身の持つ日本王座最年長防衛記録を更新。今年5月には第2子となる長男が誕生し、2児のパパとなった。「いいように言えば勝たねば、という気持ち。必ず倒して勝ちます」と自身に言い聞かせた。

　対する2度目のタイトル挑戦となる加藤は「もうやるしかない。どれだけ開き直って戦えるか。とにかく強い出田さんをどう攻めるかしか考えていない。明日は必ずベルトを奪います」と連敗脱出へ強い決意をにじませた。