武藤涼太が1回KO勝利でSバンタム級新人王＆MVP「恩返しできた」8日に死去した松田鉱二会長にささぐ

プロボクシング　全日本新人王決勝スーパーバンタム級5回戦 （ 2023年12月23日    東京・後楽園ホール ）

＜全日本新人王決定戦＞MVPの武藤（撮影・島崎忠彦）
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　プロボクシング第70回全日本新人王決勝戦は23日、東京・後楽園ホールで行われ、スーパーバンタム級は武藤涼太（18＝松田）が須藤大和（22＝伴流）を1回1分56秒のKOで下し、全日本新人王に輝いた。

　同ジム25年ぶりの全日本新人王だ。1回に左アッパーから右フックでいきなりダウンを奪った武藤は「あまり感触はなかったが素直にうれしい。自分が絶対に新人王になるという気持ちでやっていた。落ち着いてやれたことがよかった」とあどけない表情で喜んだ。

　今月8日には、畑中清詞や薬師寺保栄らを育てた名伯楽・松田鉱二会長が老衰により81歳で死去。去年9月の入門時から指導を受けた恩師に勝利を届け、リング上で遺影を手にし「良い結果で終わって会長に（勝利が）届くようにと練習していた。恩返しできてうれしい」と感謝の気持ちを述べた。

　MVPにも輝いた18歳は「（ジムを）また復活させたい。あの頃の輝きをつくりたい」と意気込んだ。