西軍MVP・坂井涼がフライ級全日本新人王　憧れ田中恒成の前で大差判定勝ち「いつかは恒成さんを…」

プロボクシング　全日本新人王決勝フライ級5回戦 （ 2023年12月23日    東京・後楽園ホール ）

＜全日本新人王決定戦＞フライ級決勝、5回、高熊（左）に右ストレートを見舞う坂井（撮影・島崎忠彦）
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　プロボクシング第70回全日本新人王決勝戦は23日、東京・後楽園ホールで行われ、フライ級は坂井涼（20＝畑中）が高熊龍之介（25＝松本ACE）に3―0で判定勝ちし、全日本新人王に輝いた。

　立ち上がりからパワー、スピード、手数で圧倒。ガードの間からワンツーを打ち込み、左ボディーフックを何発も突き刺した。最終5回終盤には、徐々に流れをつかんだ高熊の左フックを浴びダウン寸前になるも、クリンチで逃れジャッジ3者の採点は49―46×3の完勝。

　「ああいう気の油断が僕の悪いところ。あのパンチはいい経験になった。もっと強弱や緩急を付けないと。倒しにいこうとし過ぎて大振りになってしまった」と反省の弁が口をついたが「後楽園の景色を見ることできたし、後楽園のリングで戦えて最高でした。応援もすごくて、めちゃくちゃいい景色でした」と笑みを広げた。

　この試合には元世界3階級制覇王者の田中恒成（28＝畑中）が駆けつけ声援を送った。「憧れの恒成さんに追いついて、いつかは追い越したい」と今後の目標を語った。