×

尚弥VSフルトンを実現させたスポンサーの力 両者ともに自己最高額のファイトマネー

[ 2023年7月26日 04:40 ]

WBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦   〇WBC1位WBO1位 井上尚弥《8回1分14秒TKO》統一王者スティーブン・フルトン● ( 2023年7月25日    東京・有明アリーナ )

6回、フルトン(右)に左を放つ井上(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 井上尚弥がスーパーバンタム級初戦でタイトルマッチが実現可能となったのは、実力に加え、スポンサーの影響力も大きかった。

 試合は、井上のメインスポンサーであるNTTドコモの新映像サービス「Lemino」が生配信。試合決定の記者会見には同社の前田義晃副社長が同席するなど、力の入れようがうかがえた。ファイトマネーも高騰し、関係者によると井上、フルトンともに自己最高額とされる。

 今回の交渉でフルトンは「富と名誉を得られるなら、こちらから行く」と語ったといい、無敗の王者が挑戦者のホームで戦うことを選んだ。さらに、井上が練習中に拳を痛めたことによる2カ月の試合延期も受け入れ、対戦にこだわった。

 井上の申し分ない実績だけでなく、高額のファイトマネーが約束された一戦。「モンスター」の付加価値は、フルトンが2本のベルトを失うリスクを冒してまで来日するほど魅力的だった。

続きを表示

2023年7月26日のニュース