×

井上尚弥 年内2階級4団体統一でもSバンタム級! 大橋会長は来年にVSカシメロ&ネリ示唆

[ 2023年7月26日 20:20 ]

<井上尚弥 一夜明け>4階級制覇の井上は腫れもない顔で一夜明け会見を行う (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 プロボクシング日本人2人目の4階級制覇を成し遂げ、WBC&WBO世界スーパーバンタム級新王者となった井上尚弥(30=大橋)が一夜明けた26日、横浜市内の所属ジムで会見した。転級初戦で無敗のスティーブン・フルトン(29=米国)にTKO勝利。今後は、年内に史上初の2階級4団体統一を達成したとしても、約3年はスーパーバンタム級で長期政権を築く考えを明かした。

 傷一つない顔で会見場に現れた井上。快挙を成し遂げた夜は興奮から一睡もできなかったそうで、「それだけこの試合に懸けてきた気持ちが強かったことを改めて感じた。自信になったし、一ついいキャリアを積めたのかな」と高揚感を隠さなかった。

 適正階級と考えてきたスーパーバンタム級初戦でいきなり無敗の王者に圧勝。米興行大手トップランク社のプロモーター、ボブ・アラム氏は将来的な井上の5階級制覇の構想を明かしたが、井上はきっぱりと言い切った。

 「(減量が)きつきつになるまでこの階級にいようと思います。無理して(階級を)上げることは自分の中では考えてない」

 約2年かけてこの階級で戦う体をつくってきた中で「少しずつ筋肉をつけていかないと意味がない。3年はかかるかな」とじっくり時間をかけ理想の完全体を仕上げ、長期政権を築く意向を示した。

 試合後、WBA&IBF統一王者のマーロン・タパレス(31=フィリピン)との年内の4団体統一戦の構想を明かした大橋秀行会長(58)も井上の考えを尊重。「今年中に4団体統一戦をしてから、来年にカシメロやネリ、そういった選手と試合をするのが一番盛り上がるんじゃないかな」。日本人ファンになじみのある同階級のビッグネームとの対戦構想を明かした。

 4団体統一後も、同階級でとどまる意向を明かした井上は「自分も現役生活が残り限られてるので、そこ(相手)次第ですかね。本当にやる意味がなくなったら、階級も考える」と将来の道筋を思い描いた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年7月26日のニュース