成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(5月 月間賞)

[ 2025年6月3日 07:00 ]

タイガース川柳
Photo By スポニチ

<月間賞>
サヨナラの 押し出し翔太 目で打った
(大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)


<週間賞>
サヨナラの 押し出し翔太 目で打った
(大阪府泉佐野市 浜田 竜哉)


<佳作>
守り勝つ ブルペンで勝つ 打てぬ日も
(三重県四日市市 城 直司)


乗り越えた 湯浅の所作が 風格に
(神奈川県横浜市 大坪 覚)


顔おっさん 笑みは少年 初打点
(兵庫県西宮市 横山 閲治郎)


どっしりと 交流戦へ 貯金10
(兵庫県西宮市 西宮小町)


【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)


 交流戦を前にした先週、チームは貯金10で首位を保ち52試合を終えた。


 27日、倉敷のDeNA戦はバウアー投手の前に8回まで4安打と苦戦した。


 0―0の延長11回、やっと無死満塁にして森下選手が押し出し四球をもぎとり、チームは今季初のサヨナラ勝ちした。


 浜田竜哉さんの「目で打った」がいいな。


 5月は15勝9敗1分、小差の得点勝ちは投と守の顕著な印だと城直司さんは詠む。


 6月1日、広島に3連勝した日、湯浅投手は連日の火消しで7ホールド目を挙げた。


 投球前の右手を真っすぐ天に突き出す所作は難病を克服した功(いさお)しを感じると大坪覚さん。


 30日の広島戦で、プロ4年たつ「おっさん顔」の豊田選手が9回1死二、三塁でダメ押しの二塁打でプロ初打点を挙げた。


 二塁ベース上で破顔一笑したその表情は少年のようだと横山閲治郎さん。


 対比が楽しい句だ。


 さあ、明日から交流戦が始まる。


 新庄監督の日本ハムと首位同士の激突だ。


 楽しみが大きくふくらむ。


 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は8日必着。掲載は10日。

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