成瀬國晴選 タイガース川柳大賞

◆成瀬 國晴(なるせ・くにはる)
1936年大阪市生まれ。イラストレーターとして、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、商業デザインなど幅広い分野で活躍。レポーター、番組司会者、コメンテーターとしての顔も持つ。 日本漫画家協会会員。大阪府知事文化功労者表彰。第24回上方お笑い大賞審査員特別賞受賞。2007年大阪市市民表彰(文化功労者部門)、関西ディレクター大賞・特別賞受賞。
成瀬國晴HP【naasanillust.mond.jp

タイガース川柳(5月第4週 週間賞)

[ 2025年5月27日 07:00 ]

<週間賞>
Gキラー 才木ご飯に 卵焼き
(兵庫県宝塚市 室伏 尚美)


<佳作>
坂本だ スクイズ適時 盗塁だ
(大阪府大阪市 火の玉東村)


難病を 超えて闘う 嬉しさに
(兵庫県西宮市 杉江 加奈子)


納得の いかぬジャッジも グッと飲む
(東京都練馬区 初貝みな)


雨中でも 五番大山 また猛打
(大阪府堺市 石河 健二)


【講評】
 選考委員長・成瀬國晴(イラストレーター)


 先週は「伝統の一戦~THE CLASSIC SERIES~」と銘打たれた巨人とのカードから始まった。


 20日の初戦で、去年聖地でノーヒットノーランを食らった戸郷投手から森下選手がいきなり先制2ランを浴びせた。


 この7号はG戦4戦連発で、この日の決勝打となった。


 マウンドでは才木投手がG戦初完封で今季4勝目を挙げた。


 そのエネルギー源は室伏尚美さんの句にある朝食の自炊での定番メニューだ。


 さすがにみそ汁を加えると字余りになるから詠み込んでいないが“料理男子”を食から見付けているのは女性だからかな。


 25日の中日戦での坂本捕手のスクイズは見事だった。加えて9回4打席目の適時二塁打は勝利打点となった。あ、火の玉東村さん、盗塁もあったんだよね。


 この試合で7回から救援に出た湯浅投手は3年ぶりに回をまたいで零封しアツアツの2勝目。それも難病の相談役、中日・福投手と同じマウンドで闘ったんだから杉江加奈子さんの「嬉しさ」も、が効いている。


 24日の中日戦は4―5と1点差に迫った9回2死二塁で中野選手が見逃し三振してゲームセット。この判定に藤川監督は納得いかなかった。初貝みなさん、グッと飲んだのは中野選手もだと思うが…。


 石河健二さん、21日の雨中で猛打した大山選手はこれをきっかけに翌日には今季の聖地1号もあり、当たりが戻ったね。


 ▼応募方法 〒530―8278 スポーツニッポン新聞社報道部「タイガース川柳」係。メールはyakyuu-o@sponichi.co.jp、ファクスの場合は(電)06(6346)8574まで。〒住所、氏名、年齢を明記のこと。次回は6月1日必着。掲載は同3日。

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