【津ボート　PG1レディースチャンピオン】遠藤エミ　存在感見せる

準優11Rを制してガッツポーズの遠藤エミ
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　やはり役者が違った。遠藤エミ（35＝滋賀）が予選5位通過で準優11Rは2号艇。そこにいるだけでプレッシャーになる存在感は、さすがSG覇者ならでは。イン渡辺優美のターンミスを誘い、的確な差しハンドルで1着通過を果たした。

　「差しやすい展開になりました。足もずっと良くて、今節の中では負けない」

　21年は15年の記録と並ぶ年間7V。もっともG1、G2優勝が含まれるので中身は全然違う。ただ、これも歴史をつくるプロローグに過ぎなかった。翌22年3月にクラシックV。女子選手によるSG初制覇の偉業は、未来永劫（えいごう）語り継がれることだろう。

　同時にあっせん状況もガラリと変わった。SG、G1がメインとなり、女子戦への出番は激減。その影響もあってか、今年はいまだ優勝なし。レベルの高い世界で戦っているのだから仕方ない。良くも悪くも、これはSG覇者になった遠藤にしか見えない景色である。現状の女子レーサーでは誰にもまねできないことだ。

　「ギャップが埋まってきて、試運転の良さがレースで出るようになってきた」ことも優勝戦に向けての追い風。SG級のスピードとさばき、そして断然の存在感でイン平山智加の独走を阻止してみせる。