【宝塚記念】ベラジオオペラ 心身充実の95点 春のG1シーズン締めくくる

[ 2025年6月9日 05:30 ]

宝塚記念出走馬採点表
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 過去10年の結果から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。上半期ラストG1「第66回宝塚記念」は東西から6頭のG1馬がエントリー。好メンバーの一戦を制するのは、5項目で“準パーフェクト”の95点を獲得したあの馬だ。

 【年齢】
 5歳が【7・4・4・42】で勝率12・3%と圧倒的な成績を残す。昨年も5歳馬ブローザホーンが制した。文句なしの20点満点。4歳馬は【3・2・6・27】で次位の15点。ギリギリ狙えそうなのが【0・3・0・23】の6歳馬で10点。【0・1・0・27】と大きく成績を落とす7歳以上馬は5点とする。3歳馬は今年は登録なし。

 【ステップ】
 天皇賞・春が最多3勝、6連対の【3・3・3・30】と好相性で20点満点。G1昇格後の大阪杯【2・3・2・19】、ドバイシーマクラシックも【2・1・1・6】と高いレベルで安定。この両レースを15点。その他にV実績のある目黒記念、クイーンエリザベス2世Cを10点。有馬記念(今年はレガレイラ、ダノンベルーガ)など、過去10年でV実績のないステップは5点まで。

 【G1実績】勝ち馬10頭のうち宝塚記念以前にG1勝利があった馬は7頭。実力馬が素直に力を発揮する傾向にある。芝G1で優勝歴のある馬は20点。該当しなかった15年ラブリーデイ、18年ミッキーロケット、24年ブローザホーンはそれぞれ重賞V実績あり。重賞ウイナーは10点、重賞未勝利馬は0点とする。

 【阪神経験】京都開催だった昨年を除いた過去9回、勝ち馬7頭に阪神内回りコースの出走歴があった。15年ラブリーデイ(鳴尾記念V)、22年タイトルホルダー(天皇賞・春V)のようにV実績があれば、満点20点。出走歴があれば15点。外回りを含めた阪神コースの出走歴があれば10点。阪神初参戦の馬は0点とする。

 【脚質】
 阪神内回り開催の過去9回、勝ち馬の4角平均通過順は「3・7番手」。異次元の剛脚を備えた怪物イクイノックス以外は4角6番手以内で通過していた。大阪杯もそうだが、トリッキーなコーナー4度の舞台でモノを言うのは先行力。前走の4角通過順が「1~3番手」の馬は20点、「5~6番手」の馬が15点、「7~9番手」が10点、「10番手以下」は0点とする。前走が海外で公式通過順の発表がなかった馬は、直近のJRA出走レース時を参考とする。

 【結論】トップの95点を獲得したのはベラジオオペラだ。心身の充実が著しい5歳の春。前走大阪杯は得意の先行策に持ち込み、後続にチャンスを与えずレコードで駆け抜けた。今年から開催が2週前倒しとなる宝塚記念。例年よりも馬場状態が良好で高速決着に強い面も頼りになる。重馬場でも3着に頑張った昨年以上の結果を期待する。 (データ班)

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