【高松宮記念】スズカコーズウェイ立て直した

[ 2010年3月25日 06:45 ]

 【G1ドキュメント・高松宮記念=24日】追い切りには手応えがいっぱい、強め、馬なりとある。坂路51秒6で走破したスズカコーズウェイの追い切りを見届けた菱田は「いっぱいに見えたけど、どう?」と仲のいい他社の40歳独身記者に同調を求めると「あれは強めです」と即答された。いっぱいと強めに意見が分かれ、どっちか正しいか?夕食でも賭ければよかった…。

 明快な答えは武豊の言葉だった。「肩ムチも入れていっぱいにやった。指示通りです。いいタイムになったのは前半から飛ばしたから」(ほら、いっぱいだった)ラスト1F13秒0は脚が上がりそうになるのを踏ん張ったとみるべきで上々の内容なのだ。
 武豊はさらに、いっぱいにやった意図にも言及。「息がフーフーいってたけど、これで良くなるんじゃない。休み明けの馬は一度“ハーハー、フーフー”といわせる調教をやって息をつくっておかないとね。上がりだけというのは使っている場合で、コーズウェイはそうではないから」と息遣いの大切さを説いた。
 2週前が(4F)52秒5、1週前は51秒0、最終追いが51秒6と毎週のように好時計を計測。昨秋、スランプにあえいだ成績では馬券の対象にならないが、立て直したなら怖い存在だ。
 橋田師は笑みを浮かべながら「昨年は酷使(年間11走)して本当の意味で回復できなかった。休ませて回復したよ」と仕上がりに自信をのぞかせた。07年の勝ち馬はスズカフェニックス。スズカコーズウェイと同厩舎、同馬主、同騎手で、これも吉兆と考えたい。

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2010年3月25日のニュース