【高松宮記念】幸運のネクタイがエーシンフォワード後押し

[ 2010年3月25日 06:00 ]

岩田を背に追い切るエーシンフォワード

 【西園軍団「桶狭間」制圧 三本の矢2】エーシンフォワードを担当する平田助手は、かなりの強運の持ち主と言っていいだろう。もう1頭の担当馬コスモセンサーは、フォワードが阪急杯を勝った前日、アーリントンCを逃げ切った。担当馬が土日連続で重賞制覇。トレセン広しと言えども、めったにない快挙だ。トレセン生活15年目、西園厩舎を開業当初から支える腕利きは「いろいろな人から“おめでとう”と声をかけられ、本当にうれしかった」と話す。チューリップ賞の直前にはショウリュウムーンの厩務員から「運を分けてほしい」と握手を求められた。ムーンは見事に1着で桜花賞切符をゲットした。

 デビュー当初は牝馬と間違われたフォワード。平田助手も「きゃしゃで線の細い体形」と振り返るが、5歳春を迎えて見違えるほどたくましくなった。「付くべきところに肉が付き、いい体になった」。馬体の成長が近走の安定感に結びついている。レース当日は験を担ぎ、土日連勝時に着用したネクタイを締める。貴子夫人からプレゼントされた幸運のネクタイが、今度はG1獲りの夢を後押しする。(浜田 公人)

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2010年3月25日のニュース