在阪民放アナのリレーコラム「アナランド」

テレビ大阪・福谷清志アナは気象予報士、防災士との“三刀流”!専門知識「番組で使える、それがうれしい」

[ 2025年3月26日 11:00 ]

気象予報士の資格を取得したテレビ大阪・福谷清志アナウンサー
Photo By 提供写真

 アナウンサー業務に加え、気象予報士、防災士の資格を取得して“三刀流”。テレビ大阪・福谷清志アナウンサー(44)は「三刀流でドジャースの大谷選手を超えましたね」と笑った。

 23年に超難関資格の気象予報士に3度目の挑戦で合格した。年2回の試験には例年3000~4000人が挑み、合格率は5%前後。気象に関する基礎知識、専門知識のマークシート形式の学科テスト、さらに作図などの実技試験をすべてクリアすることが合格条件だ。幅広い専門知識が必要で、複数回受験が当たり前とされる。

 受験のきっかけは新型コロナ禍。「時間ができたから」が挑戦理由ではない。感染症の専門家が各局報道番組でそれぞれ違った持論を展開した。「その姿をうらやましいと感じた」。アナウンサー、キャスターは原稿を正確に読んで伝えることが本業とされてきたが、昨今は自身の意見を述べる機会も増えている。自身も何か専門知識を身につけて、自分の言葉で情報を伝えたいという思いが芽生えた。「今から医師を目指すのは非現実的。アナウンサーに通じるものを考えて気象予報士を目指すことにしました」。20年末ごろから勉強を始めた。

 道は険しかった。元々文系で「物理は高校1年の時だけ。数学も得意ではなかった」。テキストを買い込んでの独学はすぐに挫折。「インターネットで調べて通信教育を始めた」。3度目挑戦での突破に「文系で理数科目が不得意でも大丈夫」と断言した。

 現在は「やさしいニュース」(月~金曜後5・00)に出演。番組で、寒さに関するニュースを伝える際に「風速が1メートル上がると、体感温度が1度下がります」と情報を追加するシーンも。また、気象予報と因果関係のある防災士の資格も24年に取得。路面凍結した際に「靴にゴムバンドを巻けば、滑り止めになる」と視聴者にアドバイス。「番組で使えてます。それがうれしい」と目を細めた。

 日々、変化、進化する気象、防災の専門知識。「寝る前に必ず5分は勉強して新しい知識を得ています」と努力は惜しまない。さらに「勉強をコツコツやれる自分に気づいた」とプラス面も。「試験勉強中は子育てを妻に任せっきりだったので感謝してます。これから育児、頑張ります」と語った。 (古野 公喜)

※紙面掲載終わり。次回以降はスポニチアネックスで不定期掲載。

 ◇福谷 清志(ふくたに・きよし) 1980年(昭55)8月31日生まれ、鳥取県出身の44歳。早大卒、2003年に日本海テレビ入社。08年テレビ大阪に移籍。担当は夕方の「やさしいニュース」キャスター、プロ野球実況中継。趣味は釣り。

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