河合優実 「あんのこと」で“10冠”!今度は映画批評家大賞主演女優賞 デビューわずか6年…賞総なめ

[ 2025年6月9日 20:07 ]

「主演女優賞」を受賞した河合優実(撮影・小渕 日向子)
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 女優の河合優実(24)が9日に都内で行われた「第34回日本映画批評家大賞授賞式典」に出席し、「主演女優賞」を受賞した喜びを語った。

 同賞は映画批評家で構成された選考員の独自の視点によって厳密に選定された、「映画人が映画人に贈る賞」。

 河合は、2020年に起きた実在の事件から着想を得た物語「あんのこと」で、幼い頃から母親に暴力を振るわれて育った21歳の主人公・香川杏を演じた。

 同作で監督を務めた入江悠監督が「監督賞」を受賞。また、「ルックバック」(押山清高監督)が「アニメーション作品賞」、「ナミビアの砂漠」の山中瑶子監督が「新人監督賞」を受賞し、河合の出演作3作品がそれぞれ受賞した。

 同作では日本アカデミー賞でも最優秀主演女優賞を受賞するなど数々の賞を総なめにした。

 スピーチに立った河合は「今回は本当に素敵な賞をありがとうございます。私が映画を作っている時は、今面白い映画にしようか、素敵な映画にしようかということよりも、まず自分が一つ一つのシーン、一つ一つのカットに臨む時に、どれだけ心と体を捧げられているかなっていうことを大切にしてるような気がしています。それが私が演じた彼女を守りながらスクリーンに映ろうっていうことなのかなって思っていたので、まずは真摯に自分が毎日現場に行って映画を作ることに努めていました」と役への向き合い方を回想。

 「それで、こうやって賞という形で評価していただいたり、たくさんの人に見ていただいたことはすごく良かったと思いますし、素晴らしいスタッフの皆様とキャストの皆様が誇りに思えるような作品になったと思います。その時確かにあった瞬間、2020年にあった時間っていうのを残すっていうことはちゃんとできたんじゃないかなと思っています」としみじみと語った。

 「これからも自分が誰かを演じることとか、映画を作ることが、世界の取ってちゃんと良い働きかけになっていたらすごく嬉しいので、頑張って続けていきたいと思います」と述べた。

 2019年2月にデビューした河合。21、22年に「由宇子の天秤」「サマーフィルムにのって」などの出演作での演技が高く評価され映画賞の新人賞を総なめにした。24年にはTBSドラマ「不適切にもほどがある!」で第119回ザ・テレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞。映画「ナミビアの砂漠」「あんのこと」「ルックバック」「四月になれば彼女は」で第16回TAMA映画賞の最優秀女優賞に輝いた。

 そして今年に入ってからも第79回毎日映画コンクールで主演俳優賞、第67回ブルーリボン賞で主演女優賞を受賞するなど、デビューからわずか6年で大きな存在感を放ち続けている。今回の受賞で、「あんのこと」に関連する受賞は10個目となった。

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