市川團十郎 子供の成長語る 長女麗禾には「彼女は麻央と一緒で芯が強い。新たな扉が開きつつある」

[ 2025年6月9日 14:15 ]

<「七月大歌舞伎」製作発表>会見に臨んだ市川團十郎
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 歌舞伎俳優の市川團十郎(47)が9日、都内で主演する「七月大歌舞伎」(7月5日初日、東京・歌舞伎座)の製作発表を行った。

 昼の部では史上初めて新歌舞伎十八番が4演目上演される。同作は九代目市川團十郎が制定したお家芸。團十郎は「船弁慶」「紅葉狩」の2演目に出演する。

 船弁慶では静御前と新中納言平知盛の霊を18年ぶり、紅葉狩で更科姫実は戸隠山の鬼女を19年ぶりに演じる。「新歌舞伎十八番を並べるのは意義のあること。團十郎としての仕事という認識で考えました。出演する両方とも、勝者のいない世界なんです」と演目について説明した。

 会見では子供の堀越麗禾(13)、市川新之助(12)についても言及した。麗禾は現在TBS日曜劇場「キャスター」(日曜後9・00)で主人公と確執のある娘の役を熱演している。「彼女のやることは私は意外とノータッチでして。彼女のやりたいようにやってもらえればいい」と告白。「自分がどういう方向に向かおうとしているのか、自分の中で見えてきた」と娘の変化を明かした。

 麗禾は市川ぼたんとして、紅葉狩で侍女野菊、夜の部「鬼平犯科帳」では少女のおまさを演じる。「彼女の場合は(母親の)麻央(さん)と一緒で芯が強い。他に流されないという強みがある。そういう意味では自分と向き合って、どういうふうに自分を育成していくのか判断できると思う。ドラマなら共演者の方の、胸のうちに飛び込んでいってかわいがってもらうのが重要なんじゃないでしょうか」と女優としての今後に期待を寄せた。

 鬼平への出演は主演の松本幸四郎(52)が直々に團十郎の楽屋に出向いてオファーを持ちかけたという。「その日の夜に彼女に“幸四郎さんから話が来ているけどどうする?”と聞いて“出たいです”ということで決まりました。彼女としては舞台に対しても、映像でも新たな扉が開きつつある」と娘の成長に目を細めた。

 新之助については先月の「團菊祭五月大歌舞伎」で出演した「弁天娘女男白浪」が刺激になっていると告白。「同い年くらいの子たちと舞台に立つ経験はあまりなかったんですけれども、同世代の子たちとやることで歌舞伎への向き合い方というか、多面性が増えた。歌舞伎に対しての情熱が少し出てきたように見えます」と息子の変化を語った。

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