コメ流通専門家 今後のコメ5キロ価格「6月上旬の備蓄米2000円は可能。ただ、銘柄米は…高止まり」

[ 2025年5月27日 09:58 ]

フジテレビ社屋
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 コメの流通に詳しい流通経済研究所首席研究員の折笠俊輔氏が27日、フジテレビの情報番組「サン!シャイン」(月~金曜前8・14)で、今後のコメ価格を予想した。

 番組では、コメ価格の高止まりについて議論。小泉進次郎農相が26日、今後放出する備蓄米が5キロ当たり2000円(税抜き)程度で6月初旬にも店頭に並ぶ見込みだと発表、対象は2022年と21年産の古いコメ。集荷や卸売りの業者を通さず、随意契約で国がスーパーなどの大手小売業者を選ぶことなどを伝えた。

 これまでの競争入札と比べ、およそ半値で直接売り渡す。農林水産省は価格高騰を抑えるため、コメ問題に特化した「集中対応チーム」も設置。随意契約は、業者の選定が恣意的で不透明となる懸念が拭えず、一部農家からは「価格は生産者の努力によって決まる」として、国の介入による値下げに批判的な声も上がっていることなども報じた。

 番組では、折笠氏のコメントを紹介する形で、随意契約の備蓄米について、早ければ6月上旬に店頭に並ぶことは「地域差はあるものの、間に合うのではないか」、店頭価格2000円の実現も「実現可能であろう。ただ、銘柄米は200~300円安くなったとしても4000円台で高止まりするのではないか」とした。理由として「秋の新米確保に向けてJAが農家に支払う前払い金が高騰傾向にあることが要因」を挙げた。

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