玉川徹氏 野村農相“汚染水”発言に「当事者意識があれば…この大臣の個人的な資質の問題」

[ 2023年9月1日 09:12 ]

テレビ朝日
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 元テレビ朝日社員の玉川徹氏が1日、コメンテーターを務める同局「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。野村哲郎農相が8月31日、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に関して首相官邸で記者団の質問に答えた際「処理水」を「汚染水」と言い間違えた問題について言及した。

 岸田文雄首相はこの「汚染水」発言を受け、記者団に「遺憾なことであり、全面的に謝罪し撤回するよう指示した」と明らかにした。「汚染水」は海洋放出を批判する中国政府などが使っている。

 野村氏は、中国による日本水産物の輸入全面停止に関する首相や関係閣僚の協議に出席。退出時に記者団から説明を求められ「汚染水のその後の評価などについて情報交換をした」と述べた。岸田首相の指示があった後、「言い間違えたことについて謝罪して撤回する。不快な思いをさせ申し訳ない」と記者団に述べた。

 玉川氏は「農水大臣、農水省としてこの処理水の問題に対して当事者意識があれば、今この局面で出てこない言葉だろうなとは思いますよ」とし、「僕が少しいぶかったのは、“(中国の日本の水産物の全面輸入禁止は)全く想定していなかった。大変驚いている”という発言が、今回のこの件を含めて当事者意識がないのは、いわゆる農水省自体がこの問題から外され、関与できないような感じになっているということだったら少し問題だなと思って取材してみたら、それはないと。ということなので、どうもこの大臣の個人的な資質の問題のようですね。この件に関しては」と話した。

 そして、米国は半導体の問題で中国と非常に対立しているものの、6月にブリンケン国務長官、7月にはイエレン財務長官、最近もレモンド商務長官が訪中したとし、「米国は表の対話もやっているし、当然ながら裏では官僚同士で話し合いを続けているということですから。日本には少なくとも表の動きはほとんど見られない。ただ政権幹部は“想定の範囲内で1番厳しかった”と取材に言っているので、やっぱりそこの部分はこの大臣の(資質の)問題」と自身の受け止めを述べた。

 野村氏は、中国税関総署が原発処理水の海洋放出を受け、日本の水産物輸入を8月24日から全面的に停止したと発表したについて、同25日の閣議後記者会見で、「大変驚いた。全く想定していなかった」と述べていた。

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2023年9月1日のニュース