“二足のわらじ”リッキーは前へ前へ歩き続ける 1日8000~1万5000歩 上戸でも大病知らず

[ 2023年8月4日 05:00 ]

愛用の自転車にまたがり笑顔を見せるリッキー
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 【だから元気!】著名人に健康や元気の秘訣(ひけつ)を語ってもらう企画「だから元気!」。今回はお笑いコンビ「ブッチャーブラザーズ」のリッキーさん(64)です。現在は芸人と所属事務所「サンミュージック」の副社長という二足のわらじで活動中。大病知らずの歩みを支える源は歩き続けることにありました。(構成・前田 拓磨)

 健康の秘訣はよく歩くことです。僕、片道30分以内だと歩いちゃうんです。

 1日8000歩から1万5000歩ぐらい。お酒を飲みに行く時でも、帰宅時に「今日は7000歩しか歩いてないわ」と思うと、途中まで歩いて帰るんです。出張や芸人の営業で地方に行ってどんなに遅くまで飲んでも、翌日帰るだけの日はかなり早く起きて、ホテルの近くを1時間ほど歩くんですよ。

 最近は副社長という仕事の立場もあるので、倒れられるとダメだっていうことで人間ドックに行きました。そしたら数値がいいので「あんなにお酒飲んでいるのにね」とみんなに言われます。最近は週1回の休肝日をつくるんですけど、毎日、日本酒だと3~5合、ワインだと1本近く飲む。なのに肝臓の数値のγ―GTPは30くらいなんですよ。一番上がった時で50ぐらいにはなったんですけれども、成人男性の正常値を超えることはなくて。家で晩酌する時は家内が野菜のおかずをたくさん作ってくれるので、それをかなり食べますね。

 雑草のように育ってきたので、自然気胸の1回以外は特に大きな病気はしていません。気持ちがサボっているときに風邪を引くくらいで、体はコンビ2人とも強いです。僕は会社でもエレベーターには乗らないんですよ。会議終わりで社長室に移動する時以外は乗らない。階段だとその日の体調の良しあしが分かるんですよ。

 なんで歩くのが苦じゃないかというと見慣れた風景でも毎日、人の家の玄関を見たり、会社の窓を見たり、看板を見たり、景色が変わっているんです。あそこの犬、最近見ないなとかいうのもあるんですよね。それが楽しいんです。

 もう一つの秘訣は30年ぐらい前から自転車で移動するようになったこと。自転車で行く方が遅刻しないんですよ。自転車はよそのプロダクションとかテレビ局に行った時に「ここまで自転車で来たの!?」って話のネタになったりします(笑い)。

 今の仕事の割合は副社長が8割ぐらい。よそのプロダクションの幹部との付き合いであるとか、テレビ局の局長、取締役クラスとのパイプをつくること。僕のやる仕事はそういったところだろうなと思います。あとは僕以外の役員さんができないこともあるんですよ。タレントの悩み、歌だろうが芝居だろうが、お笑いはもちろんですけど、タレントとして直接しゃべって、コーチングしてあげるっていうことですよね。これだけは僕の特性だと思います。

 今後は歌とか芝居、もちろんお笑いもそうですが全て「芸能プロダクションっていうのはこういう商売だよね」っていう枠を取り除きたいんです。うちの事務所で個性的な芸人が伸びるというのは、うちはなんでも「やってみなはれ」だからだと思います。失敗したとなったらすぐシフトチェンジしてまた考え直せばいい。だから前に前に「歩く」ことが大切なんです。


 ≪「居酒屋サンミュージック」若手実力派芸人のライブも≫  サンミュージックが東京・渋谷肉横丁とコラボして開店した「居酒屋サンミュージック」が盛況だ。先月28日から今月31日までの期間限定。同事務所が飲食事業に関わるのは創業以来初となった。

 店では所属芸人が試食を繰り返したコラボ肉料理などを提供し、週1回の所属芸人による超至近距離ライブショーも開催される。リッキーは岡博之副社長として出店に尽力し「ドーンとでかいお笑いライブをやりたい」と意欲。お笑いコンビ「ママタルト」やYes!アキト(33)ら若手実力派の投入を予告した。


 ◇リッキー 本名岡博之(おか・ひろゆき)1958年(昭33)9月8日生まれ、京都府出身の64歳。森田健作の付き人として上京し、81年にぶっちゃあ(68)と「ブッチャーブラザーズ」を結成。「笑ってる場合ですよ!」の「お笑い君こそスターだ!」で12代チャンピオンに輝く。サンミュージックでは取締役を経て、21年から副社長に。趣味は競馬。特技は料理。血液型B。

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