新浜レオン 夢の甲子園 元球児が阪神戦で始球式「震えが止まらない」

[ 2023年7月5日 05:08 ]

7月9日、甲子園球場で始球式を行う新浜レオン
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 演歌歌手の新浜レオン(27)が9日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われるプロ野球「阪神―ヤクルト」戦で始球式を行う。高校球児だった新浜にとって憧れの舞台。「“家族を甲子園に連れて行く”という約束が、こんな形で実現するなんて」と万感の思いを語った。

 小学生から白球を追い、千葉英和高校で捕手として甲子園を目指し、キャプテンも務めた。チームは3年間で県4強が最高で、甲子園には届かなかった。

 当時は「人生の目標を失い高校野球を見るのも嫌だった」という。だが大学生で歌手の道を志し、今では若手演歌歌手の代表格として存在感を放っている。「捕手が本塁から見る光景と、歌手としてステージから見る光景は一緒なんです。フィールド全体を見渡すように、今は会場の隅から隅までお客さんの顔を見渡しています」。歌手になっても、球児時代に見た景色は忘れていない。そんな中で来た今回のオファー。「歌手という形で甲子園に立つことができる。震えが止まらない」と感動もひとしおだ。

 今回の抜てきの追い風となったのが、昨年リリースした「捕まえて、今夜。」だ。人気アニメ「名探偵コナン」のスピンオフ作「名探偵コナン 犯人の犯沢さん」の主題歌に起用。TikTok(ティックトック)ではヒットの基準とされる1000万回の3倍となる約3000万回再生を記録。両手を体の前に出し、円を描くように動かすキャッチーな“窓ふきダンス”が人気で、演歌ファンにとどまらず老若男女の間でロングヒット中だ。

 今も甲子園は憧れのステージ。「元球児として120キロは最低でも出さないと。今はシャドーピッチングを繰り返しています」と気合十分。当日は高校時代に使っていたキャッチャーミットを手にマウンドに立つという。

 だが、そこで夢は完結しない。「歌手としての甲子園。それは紅白歌合戦」。年末のNHKホールに立つのが一番の目標だ。親しみやすいメロディーにキャッチーな振り付けが特徴の話題作をひっさげ「年末は紅白をキャッチします!」と捕手らしく気合を込めた。

 ◇新浜 レオン(にいはま・れおん)1996年(平8)5月11日生まれ、千葉県出身の27歳。大東文化大時代は「ミスター大東文化」に選ばれた。19年に「離さない 離さない」でデビュー。同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞。父は2代目「伯方の塩」のCMソングで知られる演歌歌手の高城靖雄(64)。

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