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アマ8冠・荒竹一真が大橋ジムからプロ転向「3年以内に世界王者に」尚弥のミット持つ太田トレーナーら担当

[ 2025年3月27日 17:17 ]

プロ転向会見を行った荒竹
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 プロボクシングの大橋ジムは27日、横浜市内で会見し、アマチュア8冠で駒大出身の荒竹一真(22)が同ジムからプロ転向することを発表した。4月10日にプロテストを受験し、5月28日に横浜BUNTAIで行われるWBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)らのダブル世界戦の前座でB級(6回戦)でデビュー戦を行う予定。荒竹は「憧れの大橋ジムと契約していただけて凄くうれしい。偉大な先輩たちのような選手になって、いつか大橋ジムを背負えるくらいの選手になりたい。3年以内に世界チャンピオンになりたい」と決意を新たにした。

 鹿児島県鹿屋市出身の荒竹は、小5から競技を始め、鹿屋工高では5冠を達成。駒大では22年のアジア選手権48キロ級で銀メダルに輝き、23年にはミニマム級で全日本選手権優勝を果たすなど戦績は65戦58勝11RSC7敗のアマエリートだ。

 28年のロサンゼルス五輪では主戦場とするミニマム級の採用が不透明だったため、昨年12月のアジア選手権を最後にプロ転向を決断。幼少期から二人三脚で歩んできた、元プロボクサーの父・俊也さんも同ジムでトレーナーを務める方針で、荒竹は「アマチュア時代の持ち味を活かしながら、プロに必要なパワーやディフェンス、計量後のリカバリーに適応しながら少しずつ慣れていきたい」と口にする。

 ジムからの期待も大きい。荒竹と同じミニマム級(ストロー級)で、現役時代にWBA、WBC世界王者だった大橋秀行会長は担当トレーナーに太田光亮氏を指名。荒竹が「憧れ」と話す世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)のミットを担当する名トレーナーだ。大橋会長は「軽量級も慣れているし、井上から教えを受けてトレーナーとして凄く優秀なので」と“VIP待遇”の理由を明かし、「(3年以内の世界は)ちょっと長すぎる。できたらもっと早くいくこともある」と期待を込める。

 地元・鹿児島県出身初の男子世界王者を目指す荒竹は「世界を一度獲るだけではだめ。複数階級制覇や統一王者となって、価値のある世界チャンピオンになりたい」と目を輝かせる。1メートル60の小さな体には大きな野望が詰まっている。

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