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【ONE】武尊が80秒でKO負け 魔裟斗氏「まさかこんなに早く結末が来るとは」

[ 2025年3月23日 22:02 ]

ONE172 ( 2025年3月23日    さいたまスーパーアリーナ )

<ONE フライ級 キックボクシング 武尊・ロッタン>試合を終え、礼する武尊(撮影・木村 揚輔)
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 元K―1・3階級制覇王者でISKA世界ライト級王者の武尊(33=team VASILEUS)がメインイベントのフライ級(61.2キロ)キックボクシング3分5Rで、元ONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノン(27=タイ)に1分20秒、左フックでKO負けした。

 両者は本来、昨年1月28日の日本大会「ONE165」(有明アリーナ)で激突するはずだったが、ロッタンの負傷により対戦が持ち越しとなっていた。「ずっとやりたかった相手。僕の階級で一番かみ合う選手だと思うし、階級でNo.1だと思っている。この選手を倒せば、格闘技をやってきた証をONEのリングでも残せる」。念願のマッチメイクは「格闘技人生の集大成」と位置付けて臨んだ。

 難敵との一戦は近距離でカーフキックの打ち合いから始まった。武尊は「世界の誰にも負けないと思っている」という“気持ちの強さ”で立ち向かった。「空手を小2で始めて、中2ぐらいまではいつもトーナメントの1回戦負け。練習でも同い年の女子にも負けたり、倒されたりした。悔しい思いをした数は多い。それが負けることが嫌いになった理由」。だが、下がったところで左フックを顎の先端に受け、体ごと吹っ飛ばされた。

 昨年1月のONE初戦、スーパーレックとのキックボクシング世界フライ級タイトルマッチは判定負け。同年9月27日の「ONE Friday Fights81」(タイ)でタン・ジンにKO勝ちして再起したが、ONE連勝はならなかった。日本での勝利は21年3月28日の「K’FESTA.4 DAY2」(日本武道館)のレオナ・ペタス戦が最後。22年6月19日「THE MATCH2022」(東京ドーム)の那須川天心戦、スーパーレック戦に続き、国内3連敗となった。

 U-NEXTのペイ・パー・ビューで解説を務めた元K―1WORLD MAX世界王者の魔裟斗氏(46)は「まさかこんなに早く結末が来るとは思わなかった」と驚きを隠せなかった。

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