【ONE】野杁　前日KO宣言を有言実行「たぶん、ほとんどの人が僕が負けると思っていたが信じて戦った」

＜ONE　暫定　フェザー級　キックボクシング　世界タイトルマッチ　野杁・タワンチャイ＞勝利した野杁正明（撮影・木村　揚輔）
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　格闘技の「ONE172」が23日、さいたまスーパーアリーナで行われた。セミファイナルで元K―1ウェルター級王者の野杁正明（team　VASILEUS）が現ONEフェザー級ムエタイ王者のタワンチャイ・PK・センチャイ（タイ）に3ラウンド（R）1分55秒、TKO勝利でONEフェザー級キックボクシング暫定世界王者に輝いた。

　“怪物”がさいたまスーパーアリーナで真価を発揮した。1Rから両者が蹴り合う展開となった。2Rにはタワンチャイの強烈なミドルに下がらずに終了間際には右フックを打ち込む。3Rに左フックがタワンチャイの顔面を捉えてダウンを奪う。右アッパーからの左右の連打で猛攻ラッシュを仕掛けると、最後はレフェリーが試合を止めた。前日計量での「5R以内でKOします」という有言実行した。

　試合後のインタビューでは「たぶん、ほとんどの人が僕が負けると思っていたが信じて戦った。ONEで1勝しかしてないのにチャンスをいただけた」と喜ぶ。さらに統一戦には「スーパーボン選手と統一しないと思うので必ずスーパーボンもKOします」と必勝を誓った。