西村修さん告別式 武藤敬司が弔辞「こんなに若く帰らぬ人になるとは」「自分の意志を曲げずに貫いた」

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2月28日に亡くなったプロレスラーで文京区議会議員の西村修さん(享年53)の葬儀・告別式が8日、東京都文京区の護国寺で営まれた。
渕正信(71)、永田裕志(56)、ブル中野(57)ら多数のプロレス関係者に加え、生前親交があったプロボクシングWBC世界フライ級王者の寺地拳四朗(33)も参列。西村さんの新日本と無我ワールドでの師匠・藤波辰爾(71)と、新日本時代からの先輩・武藤敬司(62)が弔辞を読んだ。
武藤は「西村修選手。闘病生活をしてることは聞いておりましたが、こんなに若く帰らぬ人になるとは思いませんでした」。
「西村は俺にとって、新日本プロレス時代に付き人を務めてくれた大切な後輩です。たくさんの思い出がある中でも特に記憶にあるのは、当時、俺が新車で買ったばかりの赤いフェアレディZにワックスをかけてほしいと頼んだ時のことです」。
「どうやら研磨剤入りのワックスをかけたらしく、泡が真っ白になり、こすった通りの傷がびっしりついていました。それを見た俺は西村を責めることもできず泣きました」。
「若い頃、俺もタンパ・フロリダが大好きだったけど、西村は俺以上にフロリダが好きになり永住するかと思っていました」。
「西村が最初にがんを患ったと国際電話で相談された時、俺自身もショックでかける言葉に苦労しましたが、『お前はプロレスラーだ。それもプロレスだ。闘え!プロレスを続けろ!プロレスは人生そのものだ!』と言ったら、お前は泣きながら返事をしていましたね」。
「その後は免疫力を高めて強い体になると言って、死体が浮いているインドのガンジス川で沐浴したり、朝一番の尿を飲んだりして常に癌と闘っていました」。
「興行の切り札として、西村を武藤全日本に誘い所属選手になってくれたこともありましたが、その時は本当に助かりました」。
「また、亀井静香さんから頼まれて、西村を指名した時、本気で一生懸命国政の政治家を目指しました。それがきっかけで文京区の区議になった西村を俺は陰ながら応援していました」。
「本当はプロレスにしても政治家にしてもやりたいことがまだまだいっぱいあったはずです」。
「今年1月31日1日の太陽ケア引退興行に参戦する予定だったのに来ないと知った時はとても心配しました」。
「でもその時に奥様と息子さんにお会いして、『ここに西村の遺伝子がいるんだ』と思いました。息子さんにはこれから大いに羽ばたいていってほしいです。人になびかず自分の意志を曲げずに貫いた、西村修の人生と共に」と後輩に別れを告げた。
西村さんは24年に食道がんが発覚。ステージ4と診断されながらもリングに上がり続け、がんとも戦ってきた。退院のめどが立つなど回復も見られていたが、容体が急変して帰らぬ人となった。
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