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【ボクシング全日本】国府姉妹がRSC勝ちで大会初の姉妹同時V 28年ロス五輪へ妹・縞鈴「通過点」

[ 2024年12月1日 19:37 ]

ボクシング全日本選手権最終日 ( 2024年12月1日    東京・ひがしんアリーナ )

姉妹同時優勝を成し遂げた姉・国府紗鈴依(左)と妹・縞鈴
Photo By スポニチ

 各階級の決勝が行われ、女子バンタム級では国府縞鈴(こりん、日体大1年)が3回1分54秒のRSCで連覇を達成。ライト級を制した姉・紗鈴依(さりい、同2年)とともに姉妹同時優勝を成し遂げた。

 妹・縞鈴は接近戦を仕掛ける相手にカウンターをあわせながら、3回に強烈な右で2度のダウンを奪い試合を終わらせ「2回から出てくることは予想していたので冷静に戦えた」と汗を拭った。熊本・開新高3年時にフライ級で制した、昨年に続く連覇に「昨日(準決勝)を乗り越えられたので、緊張することなく楽しめた」と笑みを広げた。

 日本連盟によると、姉妹での全日本選手権同時優勝は大会初。左ストレートで2度のダウンを奪うなど、1回2分49秒RSC勝ちした姉・紗鈴依は「ずっと目標にしてきたのでうれしい」と安堵(あんど)した。

 姉妹は現在は日体大の寮を出て2人暮らし。家事を分担しながら、実家・熊本県の母からの冷凍おかずの仕送りで体調を管理している。元々は似た体格だが、同じ階級での対戦を避けるため異なる階級でトーナメントに出場する。間食とウエイトトレーニングで約4キロの増量をして臨んだ紗鈴依は「上にいけば対戦することになるし、もう高校時代からやってきたこと。慣れている」とけろり。普段から練習ではミットを持ち合い、互いに高め合いながら「仲良く楽しくやっています」と笑顔を見せる。

 目標は姉妹での28年ロサンゼルス五輪出場。「ミライ☆モンスター」出演経験のある縞鈴は、憧れの東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈さんと同じ道を目指す。「今回の優勝は通過点。去年優勝した原田美琴さんとは、来年のボックスオフで対決すると思う。姉妹そろって五輪に出られたらいい」と高みを見据えた。

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