×

元K―1王者の武居由樹、感涙!日本ジム所属100人目の世界王者に バンタム級は日本人が4王座独占

[ 2024年5月6日 20:30 ]

プロボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ   王者ジェーソン・モロニー<12回戦>同級5位・武居由樹 ( 2024年5月6日    東京ドーム )

古川氏(左)、八重樫トレーナー(右)から祝福される武居(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 ボクシングの4大世界戦が6日、東京ドームで行われ、セミファイルのWBO世界バンタム級タイトルマッチは挑戦者の武居由樹(27=大橋)が王者のジェーソン・モロニー(33=オーストラリア)を判定で破り、新王者となった。21年に立ち技格闘技のK―1から転向した武居は日本人初のK―1とボクシングでの世界王者となった。また、この勝利で通算100人目の日本ジム所属の男子世界王者となった。試合後には感極まる様子を見せ、「こんにちは!足立区から来た武居が東京ドームでチャンピオンになりました!」と絶叫した。

 初回から積極的に前に出たが、2回に左ボディーがローブローを取られ減点。それでもひるむことなく仕掛け続け、6回終盤には右ジャブ、左ボディー、右フックを打ち込み相手をよろめかせた。

 21年にK―1から転向後、8戦すべてでKO勝利。「もちろん、早い段階でKOで倒すのが今回の目標」と磨きをかけた強打で王者を追い詰めた。この日は幼少の頃から師事する「パワー・オブ・ドリーム」の古川誠一会長の誕生日でもあり、「最高の親孝行」で華を添えた。

 井上尚弥が統一後返上したバンタム級戦線は、4日に西田凌佑がIBFのタイトルを奪取し、この日、武居もWBOの王座に君臨。同じくこの日防衛に成功したWBAの井上拓真、WBCの中谷潤人と主要4団体のベルトを日本人ファイターが占めることになった。今後、統一戦を含めた動向も注目される。

 リング上のインタビューでは「12ラウンド結構きつくて。本当はKOで勝ちたかったが、モロニー選手は強くて、試合前から強いと分かっていたから、必死に練習できた。モロニー選手のおかげで強くなれた」と対戦相手に感謝した。続けて、「大橋会長がチャンスをくれ、八重樫さんが勝利に導いてくれた。ありがとうございます」と頭を下げた。

 そして、リングサイドで見守った古川会長に言及。「今日、自分の親父の古川誠一の誕生日で。いつも洋服をあげるとサイズがどうのとか色がどうのとか文句言う。今日は文句ありますか?」と質問。古川会長が「大丈夫です」と目を細めながら応じると、「お誕生日おめでとうございます。育ててくれてありがとうございました!」と感謝を口にした。

続きを表示

この記事のフォト

2024年5月6日のニュース