ボクシング前田稔輝「緊張感のある試合を…」　来年2月の日本タイトル挑戦へ2回TKO勝利

アタノン・クンラウォン（右）に2回TKO勝ちした前田稔輝
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　プロボクシング日本フェザー級1位・前田稔輝（27＝グリーンツダ）が10日、エディオンアリーナ大阪で同級8回戦に臨み、アタノン・クンラウォン（タイ）に2回36秒TKO勝ちした。左ストレートやボディーなどを当てて初回から優位に立つと、2回序盤に相手が左肩脱臼を訴え、ドクターチェックの上で試合が止められた。

　勝利後のリングで前田は「微妙な終わり方で申し訳ないです」と苦笑いするしかなかった。

　この興行で日本同級の挑戦者決定戦に臨むはずが同級2位・渡部大介（ワタナベ）の負傷棄権により、相手を替え、ノンタイトル戦に切り替えられた。その試合も不完全燃焼では無理もない。ただ、来年2月22日東京・後楽園ホールで王者・松本圭佑（大橋）に挑む日本タイトルマッチに話が及ぶと表情を変えた。「松本選手は倒す力を持っている。自分も、そこに自信を持っているので。緊張感のある試合ができると思う」。この日とは全く違う白熱した内容になることを約束した。

　また、セミファイナルで行われた日本バンタム級挑戦者決定戦は同級2位の富施郁哉（ワタナベ）が判定3―0で同級1位の那須亮祐（グリーンツダ）を下し、日本王座への挑戦権を獲得した。