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元女子世界王者の真道ゴーは男子“初勝利”ならず 準公式試合で現役男子プロに敗れる

[ 2023年12月10日 15:03 ]

石橋克之(右)と対戦した真道ゴー
Photo By スポニチ

 プロボクシング元WBC女子世界フライ級王者で、性別適合手術と戸籍変更を経て男子選手として活動を目指す真道ゴー(36=グリーンツダ)が10日、エディオンアリーナ大阪で準公式試合(バンタム級3分×3ラウンド)に臨み、現役男子プロで戦績2勝2敗1分けの石橋克之(姫路木下)に判定0―3(27―29×3)で敗れた。

 立ち上がりは真道がジャブを突きながら右ストレート、左フックもヒットするなど絶好の滑り出し。2回に入ると間合いが近くなり打ち合う展開で、すぐに両者の顔が赤く腫れ始めた。偶然のバッティングで石橋が右まぶたから出血するも試合続行。3回は真道が距離を取りつつ左フックなどをヒット。しかし石橋の放ったカウンター気味の左フックを食らって尻もちをつくようにダウン。連打で盛り返そうとするが、及ばなかった。

 試合後のリングで真道は「純粋にリングに立てて、男子プロと手合わせできて楽しかった」と晴れやかな表情を浮かべた。「ダウンを食らってしまったのは自分の実力」などと振り返った。対戦を受けてくれた石橋陣営をはじめ、自身が所属するグリーンツダジムの本石昌也会長をはじめ関係者、日本ボクシングコミッション(JBC)にも感謝を示した。

 準公式試合はレフェリー、ジャッジのオフィシャルがプロ公式戦と同じ体制で勝敗をつける。公式な記録として残されない。

 真道にとって、2016年6月に藤岡奈穂子に判定負けしたWBO女子世界バンタム級タイトルマッチ以来7年半ぶりの試合だった。

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2023年12月10日のニュース