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東洋太平洋フライ級王者の桑原拓が51秒TKO勝ちで世界へアピール 大橋会長「早すぎ」

[ 2023年3月14日 21:42 ]

プロボクシング51・5キロ契約8回戦 ( 2023年3月14日    東京・後楽園ホール )

1回TKO勝ちした桑原(中)
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 東洋太平洋フライ級王者の桑原拓(27=大橋)が1回51秒TKO勝ちでメキシコ同級王者のホセ・リバス(29=メキシコ)に完勝した。タイミングの良い左フックで仰向けにさせるダウンを奪い、さらに強烈な左フックを叩き込むとリバスは白目を向いて2度目のダウン。レフェリーが即試合をストップした。戦績は昨年10月に東洋太平洋王座を獲得した桑原が13戦12勝(7KO)1敗、初来日で約1年3カ月ぶりの試合だったリバスが36戦18勝(10KO)14敗10分け。

 桑原は当初、フィリピン人の指名挑戦者相手に初防衛戦を予定していたが、相手がパスポートの問題で来日できなくなり、代わりに初めてメキシコ人選手とのノンタイトル戦が組まれた。「距離がちょっと遠く感じて、踏み込んだら当たりそうだったので、振ってみたら当たってくれた。(2回目のダウンも)同じように打ってみたら当たった」とあっけない決着。独特のパンチのタイミングやアッパーの多用など「もっとメキシカンらしさを感じたかった」と苦笑いした。

 「スピードスター」と呼ばれるが、21年7月に当時日本王者のユーリ阿久井政悟(27=倉敷守安)に挑戦して敗れたあとは4戦3KO勝ちとパワフルなスタイルも身についてきた。「メインイベンターとして、来てくださった方がスカッとする終わり方ができてよかった」と笑顔を見せ、「このまま世界へ向かって突っ走っていきたい」と意気込んだ。大橋ジムの大橋秀行会長も「ちょっと早すぎたけど、鮮やかに倒したのは(世界への)最高のアピールになった。苦しみながらも判定で勝って次へ繋がると思っていたが、予想外の展開だった」と賛辞を贈った。

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