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関東大学3部出身の山口仁也がプロ3戦目で日本ユース王者に「楽しめた」

[ 2023年3月14日 21:25 ]

プロボクシング日本ユース・スーパーフライ級王座決定戦8回戦 ( 2023年3月14日    東京・後楽園ホール )

日本ユース・スーパーフライ級王者となった山口仁也
Photo By スポニチ

 山口仁也(23=三迫)が中垣龍汰朗(23=大橋)との無敗サウスポー対決に2―0で判定勝ちし、プロ3戦目で初タイトルを獲得した。戦績は山口が3戦全勝(2KO)、プロ初黒星の中垣が6戦3勝(2KO)1敗2分け。

 山口は試合開始からボディーを積極的に狙い、左右のショートフックもよく当たって主導権を握った。中盤からは中垣の右ジャブと左ストレートが切れ始めたが、接近戦では山口が優位で、最終回の激しい打ち合いでも引かなかった。採点はジャッジ1人が76―76、残り2人が77―75で山口を支持した。

 山口は「採点はドローもありえるかと思ったので、判定を聞いてホッとした。向こうも気持ちで出てきたので負けずに打ち返してやろうと思った」と振り返った。アマでは宮崎・日章学園高―東農大(中退)で8冠など97戦82勝の中垣に対し、33戦22勝の山口は国体3位が最高成績で、関東大学3部リーグの大東大出身。プロデビューも中垣の方が早かったが、「ポイントのアマとダメージを与えるプロの違いを出せたのかなと思う」と胸を張り、初体験の8ラウンドも「あっという間に終わった。楽しめたのがよかった」と不敵に笑った。

 24歳未満の選手によるユースタイトルを「どうしてもやりたい」と希望。昨年6月のプロデビューから3戦目で実現させ、スパーリン合宿のためにフィリピンへも行かせた三迫ジムの三迫貴志会長は「アマでもプロでも上だった相手にフルラウンド戦ってしっかり勝てた。一戦一戦成長しているし、組み立てとか試合中でも成長している」と称賛した。次戦はユース王座の防衛戦も視野に入れているが、山口は「日本ランクに入って、日本タイトル挑戦を目指して頑張っていく」と抱負を口にした。

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2023年3月14日のニュース