×

観戦の八村塁もビックリ 観客同士の口論でボクシング世界戦が8回に一時中断

[ 2023年1月8日 16:42 ]

デービス(左)がガルシアに強烈なパンチを浴びせる(AP)
Photo By AP

 プロボクシングの世界タイトルマッチが、観客同士のトラブルにより一時中断した。米ワシントンDCのキャピタルワン・アリーナで7日に行われたWBA世界ライト級タイトルマッチ12回戦、同級正規王者ジャーボンテ・デービス(28=米国)―WBA世界スーパーフェザー級王者エクトル・ルイス・ガルシア(31=ドミニカ共和国)の8回、リングサイドで観客同士がもめて口論が発生。場内は不穏な雰囲気に包まれ、試合中のガルシアも観客席を見るような状況となったため、レフェリーは残り2分8秒の時点で試合を一時ストップし、両選手をニュートラルコーナーで待機させた。この日は試合会場を本拠地としているNBAウィザーズの選手たちも観戦に訪れており、リングサイドで試合を見守っていた八村塁(24)も驚いた様子で立ち上がると、口論が起きた方向に視線を向けていた。

 口論を起こした観客グループが警備員に囲まれて退場し、試合は再開。まだ観客がリングに集中できていない状況で、序盤はガルシアに手こずっていた3階級制覇王者デービスが猛攻。強烈な左フックなどで攻め立てると、ガルシアは8回終了後のインターバルで右目が見えないと訴え、9回開始のゴングに応じられずキャンセルを申し入れた。9回TKO勝ちとなったデービスはコーナーからバック宙でキャンバスに飛び降り、喜びを爆発させた。

 デービスは試合11日前の昨年12月27日、家庭内暴力の疑いで逮捕されて一時は出場が危ぶまれたが、4度目の防衛に成功して28戦全勝(26KO)。4月15日に米ラスベガスで23戦全勝(19KO)の元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシア(24=米国)との注目対決が予定されており、リング上のインタビューでも「ぜひやりましょう」と呼びかけた。なお、キャピタルワン・アリーナでのボクシング興行は元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)の現役最後の試合となった05年6月以来で、1万9731人の観衆で満員となっていた。

続きを表示

2023年1月8日のニュース