亀田和毅　移籍初戦の世界前哨戦発表「ボクシングは階級スポーツ」転級予定の井上尚弥への対抗心を語る

亀田和毅
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　プロボクシング元世界2階級制覇王者でWBA世界スーパーバンタム級2位の亀田和毅（31）が4日、大阪市西成区のTMKジムで2月25日、大阪・ATCホールで行う世界前哨戦の10回戦を発表した。相手はWBA世界同級13位ルイス・カスティージョ（26＝メキシコ）。戦績が30勝（20KO）4敗でKO負けがまだなく、「打たれ強く前へ出てくる右ファイター。しっかり圧倒したい」と意気込みを語った。

　和毅はIBF世界同級王座も併せ持つWBA世界同級スーパー王者ムロジョン・アフマダリエフ（28＝ウズベキスタン）への指名挑戦権を保持し、アフマダリエフが今春実施する防衛戦の勝者への挑戦を目指している。そこで生じる不確定要素が、1階級下のバンタム級で初の4団体統一王者になった井上尚弥（29＝大橋）の動向。今年1階級上げて転向予定とあり、和毅の指名挑戦権がどこまで効力を発揮するのか不明なのだ。「井上チャンピオンがどちらへいくのか分からないが、オレはその準備を進める」。和毅は今夏の世界王座奪取へ最短距離を進む。

　そこには和毅の自負もある。「井上チャンピオンはライトフライ級から（競技を）始めてオレはバンタム級。ボクシングは階級スポーツで、1階級の差も大きい」

　骨格やパワーは短期間のトレーニングでは培えないとの思いがあり対抗心をにじませる。昨春移籍したTRYBOX平成西山ジムから再び移籍して迎える初戦。8回戦で元世界1位のトップランカーと戦ういとこの亀田京之助（24＝ハラダ）との共闘で、万全の準備を整えにいく。