ド軍投手コーチ 大谷翔平の5月投手復帰論に慎重「それはおそらく楽観的。全てが計画通りにうまくいけば」

[ 2025年3月8日 10:05 ]

大谷について語るドジャースプライアー投手コーチ(撮影・柳原 直之)
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 ドジャースのマーク・プライアー投手コーチが7日(日本時間8日)、報道陣の取材に対応。当面はブルペン投球も中断して打者調整に専念する大谷翔平投手(30)について語った。

 デーブ・ロバーツ監督がこの日、大谷が日本出発前にブルペン投球を行わないと明言。次のブルペン投球の時期を問われると「今のところ、彼は一時的に投球練習を休み、カブスとのシリーズに向けて野手として打撃の準備に集中しているのだと思う。二刀流の間で、ショウがやらなければならないことをこなそうとしている。カブスとのシリーズに向けて左肩が良い状態にあることを確かめておかなければいけない。現時点では少し時間をかけ、あと4、5日で出発するわけだから、やるべきことに集中している。東京に向かう前に、彼が十分なだけの打席に立ち、いい調子で臨めるようにしたいのだろう」と説明した。

 大谷自身のアイデアか、コーチ側のアイデアかと問われると「正直に言うが、ショウがトレーニングスタッフやパフォーマンススタッフと話をしている。私はただその負荷を管理できるようにしようとしている。彼が稀有なことをやっている稀有な人間だ。投打両方をこなせる選手は他にいない。去年に負った左肩の負傷は決して軽視できるものではない。大手術を伴う重大な負傷だった。彼が試合に出て、これまでと同じように投げているという事実はすごいこと。ほとんどの選手はあの手術から時間をかけて復帰するが、彼はスイングし、ホームランを打ち、打席でいつもやるべきことをやっている。オーガニゼーション(組織)として、私たちは全体像を考慮した上で管理し、彼が投打両面で生産的で健康な一年を過ごせるように準備を整えようとしている」と明かした。

 日本開幕戦を終えて米国に戻った後については「アメリカに戻った後、前に進んでいく」としたが、具体的な日程については「ない」と話した。

 ロバーツ監督は当初大谷の投手復帰が5月としていたが「それはおそらく楽観的(な見方)だと思う。ターゲットにする日程だろう。全てが計画通りにうまくいけば、というものだ。ただ、これはベースボールであり、遠征もある。彼は復帰できる時に復帰する。いつ戻ってくるか、具体的な日付はないと思う。故障者が出るといつもそれについて聞かれるが、私たちコーチ陣やスキルコーチにとっては、良い日々を過ごして、準備を整えるだけだ。このチームには多くの優れた選手がいる。正しいやり方で物事を進め、選手たちに忍耐強く接する。そうすれば、慌てて復帰させることもなく、また故障したり、何か他に不具合が出ることもなくなる」と復帰までに慎重に進めていく方針を示した。

 復帰は6月以降かと問われると「今の私は(今夜の)マリナーズとの試合について考えているので、そこまではまだ進んでいない」と話すにとどめた。

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