東京ベイが江戸川区役所で準優勝報告会「次のステージへ…」 ホストスタジアム新設計画も

[ 2025年6月4日 21:27 ]

江戸川区役所前でシーズン終了報告会を行ったリーグワン1部の東京ベイ。前列中央で盾を持つのはWTB山田響(左)と斉藤猛区長
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 ラグビー・リーグワン1部の東京ベイは4日、ホストスタジアムがある東京都江戸川区の区役所前でシーズン終了報告会を行った。

 2季ぶりのプレーオフ進出を果たし、1日の決勝で惜しくもBL東京に敗れて準優勝。前川泰慶ゼネラルマネジャー(GM)は「決勝の舞台に連れていってくれた選手たちを誇りに思います。来季は優勝という結果を皆さんに報告できるように。江戸川区に優勝トロフィーを持ち帰りたいなと思っております」と話し、集まった100人以上のファンの前で奪還を誓った。

 ホストスタジアム「スピアーズえどりくフィールド(旧・江戸川区陸上競技場)」では今季6試合が行われて全勝。トップリーグ時代から続く“えどりく不敗神話”は24まで伸ばした。その「スピアーズえどりくフィールド」は収容5000人ほどの小規模なスタジアムで、近い将来の改修が検討されている。前川GMは「(直近3季で)優勝1回、準優勝1回。良い成績を残せるようになったので、今度はもう一つ次のステージへ。しっかりしたホストスタジアムを持つことは大事」と収容1万人規模のスタジアム大型化を望んだ。この日は、江戸川区の斉藤猛区長も出席。今季限りで退団するLO松井丈典は「スピアーズえどりくフィールドを新設して大きいスタジアムにしていただけたらうれしいなと思います」と区長や区民らへ向けてアピールした。

 「スピアーズえどりくフィールド」は、チームが一昨年からネーミングライツを取得している区立の施設。改修には区の協力が必要不可欠だ。今季は江戸川区浴場組合とコラボして、区内の浴場でスタンプを集めると試合のチケットがもらえるという企画も実施。銭湯の客から「何のスポーツがあるの?」と聞かれることもあり、普段ラグビーを見ない人たちへの周知は成功した。前川GMが「いかに地域の人たちの理解を得られるか。ラグビー以外のメリットも出せるようにして、地域に“スピアーズがあってよかった”と言ってもらえるような活動をしていければ」と話すように、地域密着の取り組みでファン層の拡大に努めてきた。

 リーグワン屈指の強豪チームで、日本代表の人気選手も多数在籍する東京ベイ。「1万人(の観客に)入ってもらえるポテンシャルはチームにあると思う。それを最大限発揮できる場所を、江戸川区さんと一緒に作っていきたい」。2022―23シーズン以来の日本一奪還とともに、地域とのさらなる連携、共生も目指していく。

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