【ボートレースコラム】大卒レーサー岡暢祐 師匠の教えで成績アップ 「好きな仕事」で充実一途

[ 2025年3月19日 04:30 ]

努力が実を結びつつある岡暢祐
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 好きこそものの上手なれ。岡暢祐(27=長崎)は長崎大学在学中にボートレースを観戦したことがきっかけで選手になった。「心からやりたいことに出合えたので幸せ。好きな仕事なので、きついと思ったことはない」。その充実感は結果にも反映され始めてきた。前期と今期の適用勝率は2.70台で停滞していたものの、24年11月以降の現況勝率は4点を超える数字をマークしている。

 成績上昇の要因は師匠の津留浩一郎と参戦した24年9月の若松一般戦。「ペラを教えてもらって、若松のポチャついた水面でも乗り心地が抜群に来た。それからは3周2マークまで勝負できるように乗りやすさを求めて、1周1マークで終わらないセッティングにしている」。道中戦に目を向けたことで着獲りの傾向が大きく変わった。前期は6着率が40.7%もあったが、24年11月以降は23.5%まで減少。一方で3連対率は16.2%から31.1%と2倍近く上昇している。

 そもそもデビュー2期目から伸び仕様のチルト3度に挑戦していた個性派。それも師匠の一言からやり始めたという。「元々、握れないタイプだった。チルト3度は落としたら終わりなので、そのおかげで握れるようになった。きっかけをくれるのはいつも師匠」。スピードを持った旋回技術が身についたことで、乗り心地を追求した調整も生かせるようになった。

 当面の目標は初優勝。「予選突破の数を増やして優勝戦に乗れたときに勝負できる足にして一泡吹かせたい。伸びを教えてくれた先輩たちに恩返しではないけど、いい報告ができたら」。今も大外枠ならチルト3度の調整を取り入れ、武器に磨きをかけている。遠回りしたかもしれないが、まだデビュー3年目。天職で羽ばたく姿に期待したい。(中尾 彰宏)

 ◇中尾 彰宏(なかお・あきひろ)1990年(平2)11月25日生まれ、埼玉県出身の34歳。ボートレースが好きで記者に。好きこそものの上手なれなら舟券がもっと当たっても…。

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