菊水丸店主 珍宝堂

河内家菊水丸が披露 昭和百年を振り返るにふさわしい珍宝!ローオンレコードの名盤たち

[ 2025年3月5日 11:00 ]

レコード会社・ローオンから発売された「作・新野新 玉砕硫黄島 西中佐の物語」
Photo By 提供写真

 【菊水丸店主 珍宝堂】昭和40年代から平成を迎えようとする頃まで、大阪に存在したローオンレコードより発売された名盤こそ、昭和百年を振り返るにふさわしいコレクターアイテムでありましょう。

 大手レコード会社が全盛を極めた時代、大阪市天王寺区真法院町に、アメリカから輸入した防音壁や機材を使ってレコーディングスタジオを作り、浪曲と河内音頭の現地録音に特化して、社名もローオンと名付けられたレコード会社。創始者は、LUXURY RESORT ふふ、うどんのつるとんたん等を展開するカトープレジャーグループの加藤友康代表の御尊父・加藤精一会長。

 私のローオンコレクションからお気に入り作品をご紹介するなれば「作・新野新 玉砕硫黄島 西中佐の物語」。クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」が発表される35年ほど前に、浪曲の大名人・初代京山幸枝若師匠が節芸として口演されていたのです。

 そして、歌謡浪曲の冨士月の栄師匠の「大阪大空襲」。戦後80年となる今年、改めて聴いてみましたが、戦争の悲惨さを風化させてはならないとのメッセージを強く感じた次第であります。

 さて、1990年(平2)3月12~25日まで、大相撲春場所の観戦記「河内家菊水丸 のど輪攻め」に始まり、週1回の連載は、同年5月3日より93年(平5)4月1日まで「菊水丸の関西芸人スキャンダル?!」、2000年(平12)10月4日~01年(平13)10月31日までの「菊水丸見参!!」。そして、03年(平15)10月12日から隔週でスタートした「菊水丸店主 珍宝堂」。週1回、月イチに変更して続けてまいりましたが、今回が紙面での最終回です。今後は、スポニチアネックスへ移行しての不定期の連載となります。永らくのご愛読、有り難う御座いました。 (河内家菊水丸)

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