ジャニーズ“見切り発車”の「エージェント会社設立」に困惑の声 「芸能事務所の中の営業部門」?

[ 2023年10月4日 04:30 ]

ジャニーズ事務所
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 ジャニーズ事務所の記者会見から一夜明けた3日、東山紀之社長(57)が立ち上げる新会社について不安の声が広がった。東山は会見で新会社を「エージェント会社」とし、「タレント個人やグループが設立する会社と個別に契約を結ぶ」と説明した。ただ所属タレントから困惑の声も上がるなど、見切り発車感は否めない。

 通常の芸能事務所が担うのは「マネジメント」。送迎や細かい雑務を含めて活動を全面的にサポートする。一方の「エージェント」は仕事を取るための専門的な業務だ。「芸能事務所の中の営業部門だけというイメージ」(テレビ関係者)で、その他の業務はタレント側で行う。自らマネジャーを雇い、不祥事の際も自身で対応する。ギャラはクライアントから直接受け取り、エージェントに手数料を支払う形となる。

 東山はタレント側のメリットに自由度が高いことを挙げた。実際にエージェントとして働く人は「仕事が選べるようになる一方で、タレントに自己プロデュース能力が求められる。将来を見据えて、どんな活動をするか自分で決める必要がある」と指摘。また「ジャニーズはタレントの売り出し方を考えて、それぞれに見合った仕事を与えていたと思う。これがエージェントになると、人気タレントに仕事が集中する可能性が高い。淘汰(とうた)されるだろう」と話している。

 一方で、新会社には「若手は所属もできる」(東山)とも説明。どのような形でマネジメント機能を残すのかは不明だ。トップに立つ東山、副社長の井ノ原快彦(47)も経営に関しては素人。にもかかわらず、新業態での再出発となる。

 タレントも不安を抱えている。嵐の櫻井翔(41)は2日の番組で「自由度や選択肢が増える一方で、自身の責任も大きくなっていく。ポジティブな面もあると同時に不安も感じる」と語った。関ジャニ∞の村上信五(41)は3日未明の番組で「エージェント契約がどういう形になるのかまだ分かっていない」と漏らした。

 米ハリウッドでは主流のエージェント制だが「規模の小さい日本の芸能界には合わない」と指摘する芸能関係者もいる。新会社は1カ月以内に設立され、社名はファンクラブで公募するとしている。東山が日本独自の“芸能エージェント会社”をどうかじ取りするのか注目される。


 ≪「いろいろ考えて活動」関ジャニ∞丸山隆平≫ 改名することになった関ジャニ∞の丸山隆平(39)は会員制サイトで「僕たちは、僕たちで、みんな安心させられるように、いろいろと考えて活動していきます」とコメントした。Kis―My―Ft2の宮田俊哉(35)も同サイトで「今後、活動する上で体制に大きな変化があると思います」とし、メンバー全員で何度か話し合いをしたことを明かした。

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