藤井聡太王位に聞く 史上初の8冠挑戦へ「永瀬王座の強さはよく知っており、厳しいシリーズになる」

[ 2023年8月24日 04:35 ]

再開された佐々木大地七段との第5局に臨む藤井聡太王位(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王位(21)=王将、名人、竜王、叡王、棋王、棋聖含む7冠=に佐々木大地七段(28)が挑む第64期王位戦7番勝負第5局は23日、徳島市「渭水苑」で2日目が指し継がれ、先手藤井が95手で勝利した。対戦成績を4勝1敗とし、4連覇を達成。20年度棋聖戦以降、出場したタイトル戦で歴代2位タイ、17期連続獲得を達成した。31日からは史上初の全8冠独占が懸かる、永瀬拓矢王座(30)との王座戦5番勝負に臨む。藤井王位との一問一答は以下の通り。

 ――防衛して率直な気持ちは?

 「今期は佐々木七段の力を感じる場面が多く、スコア以上に大変だった。その中での防衛は素直にうれしく、勉強になった」

 ――来期は永世称号が懸かる。

 「永世称号を意識することはなかったが、あと1期。貴重な機会で、防衛戦に向けて実力を高めたい」

 ――印象的な対局場は?

 「第4局の嬉野と今回は、どちらも鉄道で現地入り。途中の景色や車両を見るのが楽しく、いい思い出になった」

 ――再び徳島に来たら行きたいところ。

 「高徳線、予讃線、牟岐線など、足を延ばせたら乗ってみたい。10年ほど前に祖谷(いや)に家族旅行で訪れたが、また行きたい」

 ――王座戦に向けて。

 「永瀬(拓矢)王座の強さはよく知っており、厳しいシリーズになる。序盤の作戦で後れを取らないように立ち回り、中~終盤で考えがいのある局面にできれば」

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