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「武居はガードが良くない」ユッタポン指摘 キック出身対決「蹴りありなら?」大橋会長ド直球質問に…

[ 2025年5月23日 15:20 ]

ボクシングWBO世界バンタム級タイトルマッチ    王者・武居由樹《12回戦》同級8位ユッタポン・トンデイ ( 2025年5月28日    横浜BUNTAI )

公開練習前に会見したユッタポン(右)とタウィーシン・マネジャー
Photo By スポニチ

 WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)に挑戦する、同級8位ユッタポン・トンデイ(31=タイ)が23日、横浜市内のジムで練習を公開した。シャドー、ミット打ち、サンドバッグ打ちでは力強いコンビネーションを披露し「とても気分はいい。ベルトを獲るために来日したので、そのために戦う」と拳を握った。

 昨年12月に予定されていたが、武居が同月上旬のスパーリングで右肩関節唇損傷のため中止となり、日時が再設定された仕切り直しの一戦。24年6月以来、約1年ぶりの試合に臨むユッタポンは「考えているのはKOのみ。チャンピオンベルトは今後タイに移ると思う」と自信満々に話した。

 初の世界挑戦となるユッタポンは9歳から21歳まではムエタイを約1000試合経験し、16歳でムエタイの殿堂ラジャダムナン・スタジアム王座を獲得。その後はアマチュアボクシングに転向し、元WBO世界フェザー級王者ロベイシ・ラミレス(キューバ)にも勝利。プロでのダウン経験はこれまで一度もないという実力者。王座奪取となれば、契約する同国の名門「ギャラクシー・プロモーション」にとって12人目の世界王者となる。

 K―1出身の武居とのキック出身対決には「自分は武井より年齢も上で、選手としての経験でも勝っている」と話し「もちろん武居の研究も十分にしてきた。一つ言えることは、まだガードがあまり良くないという点」とにやりと笑った。

 視察した武居陣営の八重樫東トレーナーは、“弱点”の指摘にも「そんなことはデビュー戦から分かっている。武居のガードが高かったら、ただのボクサー」と一蹴すると「それを踏まえた上で戦略をつくってきたつもり。武居の良さが出るような試合ができれば」と自信満々に話した。

 所属ジムの大橋秀行会長は挑戦者の経験値を評価した上で「それだけの試合数でダメージを受けていることも確か。打ち合いで終盤勝負になるのでは」と予想。最後に「蹴りありだったら、武居とどっちが(勝つ)自信がある?」と本人に問うと「もちろん僕が勝つ自信はあるよ」と笑みを浮かべ、握手を交わしていた。

 試合はNTTドコモの映像配信サービスLeminoの有料プラン「Leminoプレミアム」で独占ライブ配信される。

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