×

東洋太平洋ミニマム級王者・石井武志 5回KO勝ちでV1成功も「まだまだ世界はほど遠い」

[ 2025年3月11日 22:25 ]

プロボクシング東洋太平洋ミニマム級タイトルマッチ12回戦   王者・石井武志(大橋)《KO5回1分42秒》同級3位・伊佐春輔(川崎新田 ( 2025年3月11日    東京・後楽園ホール )

5回KO勝ちで初防衛に成功した石井
Photo By スポニチ

 東洋太平洋ミニマム級王者・石井武志(25=大橋)が同級3位・伊佐春輔(26=川崎新田)に5回KO勝ちし初防衛に成功した。

 昨年9月に獲得した王座の初防衛戦となった石井は、初回から接近戦を仕掛ける相手にロープを背負わされるも、左右のアッパーで応戦。3回から足を使った相手にプレッシャーをかけながら左右の強打で主導権を握ると、5回にはロープ際で左アッパーから連打を浴びせダウンを奪取。そのまま10カウントを聞かせた。

 元同級ユース王者の伊佐を圧倒し「頭をくっつけて自分の距離で戦ってくるのは想定していた。倒しあぐねたが楽しく戦えた」と汗を拭いながら「思った通りの試合をするのは難しいが、少しは成長できていると思う」と節目の10勝目を挙げ白い歯を見せた。

 初のメインイベンターとして「倒し方や試合の締め方も意識した」と話す中で狙い通りのKO勝利。「感触はなかったがダメージは蓄積していると思った」と2戦ぶりのKO決着に安堵(あんど)。8日に60歳の誕生日を迎えたジムの大橋秀行会長には「もちろんメインだったので(勝ってお祝いすることも)意識した。還暦おめでとうございます」と祝福のコメントも残した。

 「いずれ世界のチャンスは来る」と合格点を与えた同会長から、左のパンチの打ち方に課題があることも指摘された石井は「おっしゃる通りです」とうなずきながら「まだまだ世界はほど遠い。地域王者との試合もしたいし、練習するのみです」と勝ってかぶとの緒を締めた。

続きを表示

「井上尚弥」特集記事

「那須川天心」特集記事

2025年3月11日のニュース