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尚弥 自己最多更新8度目MVP!7年連続「25年はもっと特別な年に」中谷潤人及ばず 24年度年間表彰

[ 2025年2月26日 19:00 ]

井上尚弥
Photo By スポニチ

 プロボクシングの2024年度年間表彰選考会が26日、都内で開かれ、最優秀選手(MVP)に世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31=大橋)が選ばれた。有効投票数33のうち25票を獲得。7年連続8度目の受賞となり、自身の持つ最多受賞回数を更新した。次点はWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27=M.T)の8票だった。

 井上は所属ジムを通じ「2024年の最優秀選手賞に選出して頂きありがとうございます。超満員の東京ドームで行われたネリ戦は自分の全キャリアを含め特別な試合になりました。そんな試合を高く評価して頂き本当にうれしく思います。今回で7年連続8度目とのことですが、何度でも選出して頂けるよう、より一層精進致します」と喜びのコメントをした。

 井上は昨年5月、東京ドームで元世界2階級制覇王者の挑戦者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ち。初回にダウンを奪われながらも、以降は冷静に試合を運んで3度のダウンを奪い返す完勝を見せた。同一戦は年間最高試合にも選出された。

 同9月にはTJ・ドヘニー(アイルランド)に7回TKO勝ち。同11月にはサウジアラビア・リヤドで同国営のエンターテインメントイベント「リヤド・シーズン」と総額30億円(推定)の超大型スポンサー契約を締結。同ロゴをトランクスのベルト部分に入れて臨んだ今年1月の防衛戦では、代役挑戦者の金芸俊(韓国)に4回KO勝ちし、3度目の防衛に成功した。

 次戦は米ネバダ州ラスベガスでメキシコの祝日「シンコ・デ・マヨ」週間の5月3日に行うことが濃厚。現段階ではWBC同級1位アラン・ピカソ(24=メキシコ)との防衛戦に臨む可能性があり「2025年はもっと特別な年にしていきたいと思います」と年4試合を行う構想の25年もさらなる飛躍を誓った。

 技能賞はWBC世界バンタム級王者の中谷潤人、殊勲賞はWBA世界同級王者・堤聖也(角海老宝石)が初受賞。努力・敢闘賞はWBOアジア・パシフィック(AP)同級王者の那須川天心(帝拳)で、KO賞は中谷が技能賞とのダブル受賞。新鋭賞には日本同級王者・増田陸(帝拳)が選出された。

 世界戦以外の年間最高試合はWBO―APスーパーバンタム級王座決定戦の村田昴(帝拳)―山崎海斗(六島)戦(10月5日、帝拳プロモーション)。トレーナー賞は堤聖也を指導するDANGANジムの石原雄太トレーナー(42)が受賞した。

 また、女子最優秀選手はWBO女子世界スーパーフライ級王者の昼田瑞希(三迫)、女子年間最高試合はWBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチの昼田瑞希―パク・ジヒョン(韓国)戦(1月12日、真正プロモーション)となった。

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