井上尚弥に挑戦するドヘニー 対戦決定の第一声は「いくらもらえるんだ?」プロモーター明かす

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ボクシングの大橋ジムは16日、都内のホテルで会見を開き、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋、27勝24KO)が9月3日、東京・有明アリーナで元IBF同級王者テレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(37=アイルランド、26勝20KO4敗)を相手に2度目の防衛戦を行うと発表した。WBO世界バンタム級王者・武居由樹(27=大橋、9勝8KO)が元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(28=志成、21勝19KO2敗1分け)の挑戦を受ける初防衛戦とのダブル世界戦となる。
スーパーバンタム級でWBO2位、WBA6位、IBF7位、WBC9位のドヘニーはサウスポーの強打者。会見には出席しなかったものの、代わりにプロモーターのマイク・アルティムラ氏(40)が姿を見せて近況を明かした。数週間前から米マサチューセッツ州にあるヘクター・バミューダ氏のジムでトレーニングキャンプ中で、同ジムでのキャンプは18年8月に岩佐亮佑(セレス)からIBF王座を奪取した時以来と説明。「それだけ真剣に取り組んでいる」という。井上戦が決まった時のドヘニーの反応は「いくらもらえるんだ?」だったとジョーク気味に明かしたが、試合の意味を問われると「ただの世界王者経験者と伝説的な選手、勝敗次第でそれぐらいの違いが出てくる大事な試合だ。ドヘニーには”勝てばいずれ映画化される”と言った」と話して笑いを誘った。
ドヘニーは岩佐から世界ベルトを奪ったほか、19年1月には高橋竜平(横浜光)を11回TKOで下して初防衛に成功。23年6月には中嶋一輝(大橋)に4回TKO勝ちしてWBOアジア・パシフィック同級王座を獲得するなど”日本人キラー”とされる。アルティムラ氏は「日本人選手全体にサムライの精神や礼儀正しさ、ボクシングというスポーツに対するリスペクトを凄く感じている。岩佐、高橋、中島、日本人じゃないが大橋ジム関係(スパーリングパートナー)のラミドにも勝った」とした上で、「今まで強い相手とも戦ってきたが、パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)に入っている選手じゃない。井上は過去の選手たちとは別のレベルという認識だ。練習もレベルを上げて挑まないといけない」と厳しい表情を浮かべた。
ドヘニーは8月の3週目に米国から直接来日予定という。早めに来日する理由について、アルティムラ氏は「公式行事もあるし、可能なら日本に来てからスパーリングもやりたい」と説明。「移動はなるべく減らしたい。(地元のオーストラリア・)パースに帰ると子供3人がいて気が散ってしまうので」と付け加えた。過去3試合は事前に1カ月ほどのキャンプで臨んだが、「今回は重要な試合なので長いキャンプにした」と本気度をうかがわせた。
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