揺れるボクシング界　次は替え玉事件！？　5・14興行でナイジェリア人ボクサー2人に素人疑惑

　プロボクシング界でまた不祥事だ。5月14日、北海道で行われた興行に出場したナイジェリア人2選手が、事前に日本ボクシングコミッション（JBC）に申請、承認された選手とは別人だったことが27日、明らかになった。

　この日、取材に応じたJBC関係者は「5月14日の興行に出場した2人のナイジェリア人ボクサーに関して、我々が当初招請予定だったプロボクサーではなかったことがほぼほぼ判明した」と明かした。“替え玉”疑惑が浮上しているのは5月14日、北海道で行われた「MUGEN挑vol.20」の興行で、日本フェザー級1位リドワン・オイコラ（26＝平仲BS）と、ボビー・オロゴン氏の息子ジェイジェイ・オロゴン（23＝同）の対戦相手となった2人。ともに素人同然の試合内容で1回KO負けを喫していた。

　JBCは今後、興行主の元プロボクシング世界王者の平仲信明会長（59）に30日の実行委委員会で事実を確認するという。出場した選手が別人だった場合はオイコラとオロゴンの勝利は取り消され、無効試合となる可能性が高い。JBCの安河内剛本部事務局長は「素人だった場合は安全管理上問題になる。ボクシングの信用を毀損することになる」と事態を重く受け止めた。