スーパーバンタム級転向表明の井上尚弥「最終章ではないでしょうか」 戦いたい相手は4人いると明かす

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プロボクシングの4団体統一世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が13日、横浜市内のホテルで会見を開き、WBA、WBC、IBF、WBO全4王座の返上と、1階級上のスーパーバンタム級への転向を正式表明した。白いTシャツにジャケット姿で、初めてお披露目されたWBAのスーパーベルトなど4本のベルトを前に「自分の体格はバンタム級が一番適正と思っているが、バンタム級ではもうやり残したことがなく、戦いたい相手もいない現状で、スーパーバンタム級への挑戦を決意した」とコメント。「ここからは自分よりもデカい相手への挑戦、ここから先が本当の戦いとなると思うので、自分自身非常にワクワクしている。2階級での4団体制覇は世界初の偉業になると思う。そこを目指してやっていきたい」とスーパーバンタム級でも4団体王座の統一を目標に掲げた。
次戦について大橋秀行会長は「交渉中としか言えない」と話すにとどめたが、2月下旬か3月からは米国やメキシコからスーパーバンタム級、フェザー級の世界ランカーをパートナーに招へいして本格的なスパーリングを開始する予定を明かしており、4月か5月になるとみられる。WBC&WBO統一世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)、WBAスーパー&IBF統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(28=ウズベキスタン)はいずれも対戦相手を決めて次戦を計画中。井上の即挑戦は難しい状況だが、戦いたい相手を問われると「スーパーバンタム級はかなりタレントぞろいなので、どの選手と戦っても面白いなと思っている。自分の中でパッと思いつく限りでは4人の選手が挙がってくる」とし、「交渉中なので自分の口から4人の名前を出すのは避けたい。正式発表までお待ちください」と語った。
スーパーバンタム級がキャリアの最終章かとの問いには「バンタム級が(4団体王座統一まで)4年と8カ月かかったように、スーパーバンタム級で本当にアジャストして戦っていくにはバンタム級と同じぐらいの年月がかかると思う。最終章ではないでしょうか」と答えた。スーパーバンタム級への適応に関しては、昨年12月のポール・バトラー(34=英国)との4団体王座統一戦で「100%足が安定感を持って戦えたかというと、そうではなかった」と明かし「(制限体重が)1・8キロアップのスーパーバンタム級では、もっと安定感あるボクシングができるのではないかと思っている。その分、相手のフレーム(体格)だったり耐久性は上がっていくので、しっかり仕上げて挑んでいけばプラスマイナスゼロで戦えるのでは」と見通しを示した。今後の練習についても「スーパーバンタム級に上げたから減量が楽という考えではなく、その分、筋力アップを目指してトレーニングしている。今年1年でスーパーバンタム級にフィットするかと言えばどうかなと思う。長く、2、3年先を見てフィジカルをアップしていきたい。現状でもそのクラスの選手と戦える自信はあるが、本当にスーパーバンタム級で敵なしと言えるぐらいのものをつくるには、まだまだ(時間が)かかると思う。そこは長い目で見て考えていくと思う」と話した。
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