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拳四朗、スーパー購入うなぎを自身で調理して統一戦へ「おいしく仕上げます」

[ 2022年10月31日 16:39 ]

プロボクシングWBC&WBA世界ライトフライ級王座統一戦12回戦 ( 2022年11月1日    さいたまスーパーアリーナ )

<寺地・京口計量>計量パスし写真撮影を終え互いに背を向ける寺地(左)と京口(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 10年ぶり史上2度目となる日本人世界王者同士の2団体王座統一戦の前日計量が31日、都内のホテルで行われ、WBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(30=BMB)はリミットを300グラム下回る48・6キロ、WBA同級スーパー王者の京口紘人(28=ワタナベ)は100グラムアンダーの48・8キロでパスした。計量を終えた両者は顔を突き合わせるフェースオフで19秒間にらみ合い、先に京口が視線を外した。リクエストでもう一度行ったフェースオフは約10秒間で、これも京口が先にやめた。使用グローブは寺地が黒いウイニング、京口が黒色で親指部分がオレンジの「NO BOXING NO LIFE」となった。

 計量後、寺地はリカバリー食をゆっくり口にしながら取材に応じた。

 ――今ここでのリカバリーは。

 「今はこれ(経口補水液)を飲んで、おかゆ食べて、参鶏湯ですね」

 ――市販の。

 「はい。前回も食べました」

 ――計量は調子良く終われたか。

 「そうですね。今回けっこう順調に落ちたので。リカバリーもいい感じです」

 ――300グラムアンダーは自然と?

 「いつもだいたい200アンダーです。こっち(計量会場)来て余裕あるからって飲んだりしないんで」

 ――家出た時の体重から。

 「それよりはちょっと減ったのかな。ちょっと飲んだってたいして変わらないので。安パイに、飲まずに(笑い)」

 ――フェースオフして気持ちは。

 「よりやってやろうという感じですね」

 ――相手の雰囲気。

 「うーん。特にこれってないですけど。ま、自分の方が上回ってると思ってるので、そこは特に何も感じないかな」

 ――自然にフェースオフに入った。

 「どうなんですかね。向こうがそんな感じだったので、始まるんかなというぐらい」

 ――前評判で有利とされている。

 「そのとおりじゃないですかね。僕の方が有利やと思います」

 ――それを客観的に感じる部分は。

 「こんだけボクシングをやってると、だいたい実力は分かるんで。そういう面から自分の方が上回ってると思うなあと」

 ――このあと試合までは。

 「あとは家は帰ってゆっくり、ご飯食べてのんびりするだけです」

 ――計量後の自分へのご褒美。

 「今回は家へ帰って、うなぎを食べようかな。あと、お味噌汁が飲みたい」

 ――久しぶりに普通の食べもの。

 「1週間ちょっとぶりっすよね、たぶん。(参鶏湯は)ほぼ液体っちゃ液体なんですけど(笑い)。金曜日(21日)ぐらいからやったのかな。久しぶり。あ、芋けんぴをちょっと食べました(笑い)。塩けんぴ」

 ――おかゆから始めれば胃もビックリしない。

 「特にないっすね」

 ――おいしい?

 「染みますよ」

 ――今までの計量の日と比べて特別なものは。

 「思いとか特にないです。いつもよりは順調にいったなという感じです」

 ――試合が注目されている中で、普通にしている。

 「僕はけっこう淡々としているんで。そのへんはいつもとそこまで変わらないかな」

 ――それでも昨日あたりから雰囲気はピリッとしてきた。公開練習と比べると

 「そうすね。こういうのはやっぱり緊張感もあるし、ピリッとはしますね」

 ――舞台もデカい。いつもよりもピリッと。

 「ありますね」

 ――戦略を今晩もう1回イメージ?

 「いや、特に。家では僕はあんまりボクシングのことはないすね」

 ――明日会場行ってから最終確認。

 「そうすね」

 ――戦略的なものを話せる範囲で。

 加藤健太トレーナー「リングに立って2人で向かい合って、どういう展開になるかはその日しか分からないと思う。ゴングが鳴ってお楽しみと」

 ――明日どんな試合を。

 「序盤からしっかりペースつかんで、倒しにいきたいなと思ってます」

 ――うなぎはこだわりの店がある?

 「いや、特に。スーパーで買ったのを頑張っておいしく調理します」

 ――うなぎ屋さんのうなぎの方がいいんじゃない?

 「なんか面倒くさかったんですよ」

 ――もう買ってある?

 「はい。買っていったん洗いました。洗ってから焼いた方がいいらしいです。その方が臭くないらしいです。で、ちょっとお酒で蒸して、それから皮を焼いて、おいしく仕上げます」

 ――自分でやる?

 「はい。けっこう好きなんで」

 ――この先は。

 「さっきも(WBO王者の)ゴンサレス選手と写真を撮ったときに、統一戦やろうねとなったんで。それが実現できればいいなと思っています。どっちが勝つか分からないですけど」

 ――向こうがやろうねと言ってきた?

 「うん」

 ――当面は4団体をまとめる?

 「とりあえずはそうでしょう。分からないですけど。うまくいくかも分からないですし。無理やったら(階級を)上げるし、そこまで深くこだわりはないすけど。4団体できたらやりたいなというのはあります。タイミング次第ですかね」

 ――前回の再起戦で一皮むけた?

 「そうすね。それはあるのはありますけど、この自信はけっこう練習とかでもつくので。練習とかが大きいすかね」

 ――練習が充実してる?

 「そうすね」

 ――現役は何歳まで。

 「35ぐらいまでできたらいいかなってぐらいですかね。分かんないですね。自分のピークがどこまでか」

 ――その間の選択肢はいろいろある。

 「統一か複数階級(制覇)ぐらいしかないですよね」

 ――今がピーク?

 「まだ上がるんじゃないですかね。やっててもまだ技術的な部分は知らんこともあるし、そういう面では学ぶことはまだあるなと思います」

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2022年10月31日のニュース