元警察官ボクサーの井上彪が6回TKOデビュー フライ級6回戦でタイ選手を圧倒

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ボクシング高校2冠で元警察官の井上彪(たける、24=六島)が9日、大阪市の住吉区民センターでデビュー戦となるフライ級6回戦に臨み、6回2分26秒、TKOでピヤ・チャイチョート(タイ)を下した。
「もっと緊張するかと思っていたけど、落ち着いて試合できた。相手は予想以上にタフでパンチもあり、手強かった。まず勝つことが一番だと考えていた。しっかり6ラウンドを戦えたのは自信になる。早く終わっていたら8オンス(グローブ)の怖さはわからなかったかも。ディフェンスの重要性がより一層わかった」
対戦相手のデータが全くなかったため初回はいくつか被弾したものの、回を重ねるごとにブロックやボディーワークで着実に対応。ワンツーから左ボディー、フックなど的確にヒット。打たれれば必ずパンチを返す、しぶとく闘志あふれる相手に手こずりながらも、最終6回はロープに追い込んで連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。
井上は日章学園高で1年時の選抜で優勝。2年時は、のちにアマ13冠に輝く堤駿斗(はやと、23=志成)と、しのぎを削った。いずれも決勝で対戦して総体は優勝、国体と選抜は準優勝。日本代表候補の合宿にも参加経験を持つ。近大では最終学年でコロナ禍によるリーグ戦中止もあって大学までで競技に区切りをつけ、卒業後は大阪府警の警察官となった。「働いていても、どこかもどかしさ、やり残しているモヤモヤがあった」と今年6月末で退職。8月の所属ジム興行でプロテストに臨みB級ライセンスを取得した。
デビュー戦を快勝し「ゆくゆくはタイトル戦線にからんでいきたい」と控えめに抱負を語った。
◇井上 彪(いのうえ・たける)1998年(平10)9月29日生まれ、宮崎県出身の24歳。幼稚園年長から小学6年まで空手。日章学園中から本格的にボクシングを始め、日章学園高で1年時の選抜、2年時の総体で優勝。3年時はバンタム級で総体3位、国体準優勝。近大までアマ戦績は53勝(10KO・RSC)13敗。大学卒業後は大阪府警の警察官となるも、22年6月末で退職。家族は両親と兄。1メートル65の右ボクサーファイター。
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